台湾・台中大紀元オフィスに盗難、コンピューター、重要書類など紛失

2006/03/14
更新: 2006/03/14

大紀元日本3月14日】台湾大紀元の台中支社は13日、コンピューターの本体およびディスプレー、社内に保管された重要書類ファイルのすべてが紛失し、ハード部分のみでも約20万台湾ドル(約66万円)の被害を受けた。警察は捜査を開始し、台湾大紀元の各オフィス周囲の巡回を強化することにした。

大紀元副総裁・黄万青氏は、今年の2月より、大紀元の職員、オフィスに対して7件の襲撃破壊事件が連続発生したことは、中共側は脱党ブームによる崩壊寸前の圧力に耐えられなくなった表れであり、故に海外での「九評共産党(共産党についての九つの論評)」および脱党活動に対して、スパイによる破壊行動をとったと指摘した。黄氏はさらに、瀋陽の蘇家屯集中収容所で行われる法輪功学習者の臓器売買黒幕も、大紀元によって暴露され、中共はなお一層緊張し警戒していると語った。黄氏は、世界各地の人々に中共スパイの破壊行為に厳密に注意し、情報を提供し、犯罪者を法に照らして制裁を加えるよう呼び掛けた。

大紀元時報オフィス内のコンピューターが盗まれた(大紀元)

台中大紀元の職員は13日午前8時10分ころにオフィスに入ってから、1階、2階にあったコンピューターがすべて紛失し、液晶ディスプレーも無くなったことに気付いた。台中市警察第3支局の警官は、通報を受け現場に駆けつけ、指紋の採集など捜査した。警察側は、現段階では、犯人は1階から侵入したとみている。

警察は2階から1階への指紋は採集できず(大紀元)

台中オフィスは、台中市内のオフィス及び住宅が混在する地区に位置しており、閑静な場所である。付近の住民によると、これまではバイクや自転車の盗難事件しかなかったという。また、大紀元オフィスのドア、窓および社内の設備などは破壊されておらず、貴重品も紛失していないことから、今回の犯行目的はコンピューターの本体および社内資料の窃取が目的とみられる。職員によると、7台のコンピューターおよびディスプレーが盗まれたのに、指紋は一つも採集できなかったことから、犯行は周到に計画されたプロによる窃盗であると考えられる。

台湾大紀元副社長・黄玉燕氏は、大紀元は中国の真相報道を責任と信念としており、「九評」による脱党の現象、中共が人権擁護を推し進めている弁護士らの追跡報道など中国の社会における重大情報を今後も報道し続けると表明した。台湾警察側は、米国、フランス、香港、日本の大紀元などで、中共の指図により暴力・破壊行為が行われた一連の事件に鑑み、台湾にある各大紀元オフィスに対する巡回を強化するという。また、台中支社に対して、身体と財産の安全のために、監視カメラなどの安全システムを設置するよう勧めたという。

警察側は午前9時前に大紀元オフィスへ到着。大紀元が各国で発生した襲撃、盗難事件事実を知り、単純な窃盗ではないと判断、同事件を台湾国安レベル事件として扱う考えである(大紀元)

同支社長・祝家_qii_氏は、同事件は単純な窃盗事件ではないとみている。同氏は、大紀元時報が発表した「九評」社説で883万人が中共を脱党してから、各地の大紀元オフィスは一連の襲撃および盗難、毀損事件が起きたと述べ、中共が同事件に参与しているが、台湾民衆の言論の自由および生命財産の安全まで脅かしたとし、台湾の警察、政界、公安関係に対して、積極的に調査するよう呼び掛けた。

大紀元台中支社の入り口扉の破壊されたスターター(大紀元)

「九評」および脱党に対する嫌がらせとしての窃盗事件

今回の事件は米国大紀元技術総監・李淵博士、香港大紀元の印刷機破壊に次いで、中共スパイが大紀元に対して行った悪質な嫌がらせである。

中国国安に脅迫された大紀元副総裁・黄万青博士は、今回の事件は「九評」および世界的脱党活動に対する破壊行動の一つであると示した。黄氏は、2月8日に大紀元技術総監・李淵博士が襲撃されてから、各地大紀元オフィスおよび職員のコンピューター設備が連続して盗まれたことは、中共が大紀元の真相報道に対し、言葉の脅迫から暴力による攻撃、違法手段へとエスカレートしたと述べた。

大紀元は2004年11月に「九評」を発表してから、中国共産党およびそれに関連する団体、部隊を脱退する「三退」の熱波を引き起こした。それ以来、大紀元職員の国内にいる親族が中共公安、国安の脅迫を受けている。

日本領事館員の自殺を独占スクープした中国人ジャーナリストは3月9日、大紀元の独占インタビューで、中国蘇家屯集中収容所に監禁された法輪功学習者の臓器が売買されているという驚愕の内幕を暴露した。同記者は、日本大紀元が中共スパイの次のターゲットであると語った矢先に、日本大紀元大阪発行所のコンピューター盗難事件が起きた。盗難現場にあった現金およびほかの物品には一切手つけられていないという。警察側が事情聴取後、情報を入手するための盗難事件として捜査中である。

こられの襲撃事件および盗難事件は、脱党人数が900万人を接近しているときに発生した。大紀元時報のコラム作家・章天亮氏は、法輪功に対する弾圧の失敗で、中共全体が暴力団化したとし、一連の暴力事件は中共の末期の狂乱状態の現れであると指摘した。

以下は、各国大紀元が受けた襲撃事件簿である。

各国大紀元が受けた襲撃事件簿

2月28日夜・香港。中共の関係者と思われる暴徒らが香港大紀元印刷工場の入り口の扉を大型ハンマーで壊し不法侵入、コンピューター制御の製版機をハンマーで打ち砕き、破壊した。

2月16日夜・メルボルン。大紀元職員がオフィスの裏に停車した自家用車の窓が割られ、金属アンテナが折られた。車のドアは強く打たれ凹んだ。車内に置いてあった古着2枚のみ無くなった。貴重品には一切、手を付けなかった。

2月15日夜、台湾高雄。「グローバル・人権擁護ハンスト・リレー」が高雄の中山大学校門前で行われ、会場前の道路に、長さ約35メートルにわたる範囲で油らしき液体が撒かれたため、多くの自転車が転倒した。

2月9日午後、パリ。大紀元ボランティア陳氏の自宅が何者かに不法侵入されて、寝室にあるタンスの扉が外され折られた。ベッドもひっくり返され、家中はめちゃくちゃにされた。金品が盗られたほか、すべての手紙およびファイルが開けられ、床にまき散らかされた。