中共上層部のエイズ裏事情

2006/02/23
更新: 2006/02/23

【大紀元日本2月23日】旧正月明け、北京の中国人民解放軍総医院301医院で、エイズで感染死した事例が発生した。この病院は中共高官専用の軍部高級病院であり、中共政権内部には波紋が広がったようだ。

2003年のSARS感染も、北京は301病院から拡散した。情報筋によると、当時、山西省で炭鉱業から起業した女性宝石商が、広東でSARSに感染し、両親にも伝染した。治療のため一家は北京に出向き、一流病院の301病院に入院した。後に母親が死亡し、宝石商と父親は伝染病治療の専門病院304病院に転院した。まったく感染防止の措置を取らなかったため、301病院と304病院で、合わせて20数人の医療関係者がSARSに感染してしまったという。

内部情報によると、SARS事件後、301病院の院長と山西省の炭鉱業者との繋がりがさらに深まったようだ。ある炭鉱主は2005年、別の病気で301病院に入院治療していたが、突然エイズ感染により死亡した。生前死者と接触があった病院関係者は全員検査を受け、その結果、病院政治部の女性幹事がエイズに感染していることが判明した。この女性幹事は中国海軍の元政委(最高司令官に相当する)楊懐慶氏の秘書の妻である。後の調査で彼女は亡くなった炭鉱主と性的関係があったことを認め、さらに病院内部だけで性交渉があった男性は20数人になるという。

この事件を受け、中共解放軍総後勤部(総務部に当たる)は緊急指令を発動した。①急性伝染病として、301病院内で対策を強化する②病院内外で本件と関係のある人物を特定し、迅速に検査を施し、全力で拡散を防止する③301病院関係者全員に対し、特別教育や、党紀と軍紀の徹底執行を実施し、違反者には厳罰を下す。指令が伝達された際、この件を外部に漏らすことは絶対禁止、極秘情報として対処するようにと併せて通達されたという。

また博訊ネットもこのほどある内幕情報を報じた。

それによると、北京のある一流大病院に在職し、宣伝工作を担当する30代の女性が今年1月初めにエイズ感染により死亡したという。

90年代初めに某有名芸術大学を卒業したこの女性は、美人で社交的な性格の持ち主だったという。一方、私生活は非常に乱れており、大勢の中共高官と交遊していた。彼女は2005年、突然体の不調を訴え、検査した結果、エイズに感染していたことが分かった。

そして死亡直前に、彼女は性的関係を持った相手男性の名前を全部明かした。それによると、副省長クラス(日本の県副知事に相当する)以上の中共高官が9人、処長級クラス以上の高官は40数人に上るという。

2006年旧正月明け、北京政府はエイズの統計データを公表した。それによると、エイズ感染者数は前年比36%増加、国内でのエイズ感染は急ピッチで拡大しており、既に危険時期に突入したという。中国中部の河南省などの地域では、90年代始めごろのずさんな血液売買が横行し、多くの農民は売血する際にエイズに感染した。エイズ問題の解決を訴え続けている民主活動家・胡佳氏らの情報によると、河南省だけでも数百万人のエイズ感染者がいるという。国際保健機構(WHO)も昨年末に中国のエイズ感染問題の深刻性を警告した。