【大紀元日本6月22日】6月20日は国連が難民の保護と援助への関心を高めることを目的に定めた「難民の日」。6回目となる今年は世界各地で相次いで記念イベントが行われた。
6月19日、日本の難民支援団体の日本国際志願者センター(JVC)、在日難民との共生ネットワーク RAFIQなどの団体は京都で集会を行い、日本政府に在日難民申請者の待遇を改善するよう呼びかけ、そして日本国民に日本で難民申請をしている外国人の境遇に関心を持ち、日本が本当に外国人にやさしい国になり、難民にやさしい国になってほしいと呼びかけた。
日本政府は1981年難民条約に加入してから4半世紀が経つが、受け入れた難民総数はわずか330人(2004年末まで)にとどまり、毎年数千から万単位で難民を受け入れる欧米諸国に比べると、実に少ないのがわかる。
京都「世界難民の日」集会での看板など(大紀元)
19日午後3時半、難民を支援する団体及び個人は京都の御射山公園に集まり、第6回目の「世界難民の日」記念集会を行った。日本は先進国として、難民の受け入れに積極的ではなかった。今年1月には国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)が難民と認めたトルコ国籍のクルド人を強制送還し、国際的な非難を浴びたのである。
集会に参加した支援者の一人である阿部広江さんに取材を行った。「私は京都で音楽活動をやっている。今の日本社会には危機が四方に潜伏して、人々は何かあるとすぐ自分を守ろうとし、他人のことは関心を持たないのが現状。難民の受け入れは言うまでもない。それで私は歌で人々にお互い関心を持つよう呼びかけたい。」
在日の法輪功学習者は中国政府の法輪功に対する弾圧と迫害によって帰国できないまま日本に在留せざるを得なくなったという。法輪功学習者への迫害は中国国内にとどまらず海外にもその魔手が伸びている。日本でも法輪功学習者は中国領事館から旅券の延期を拒まれたり、旅券を没収されたり、一時帰国の際逮捕され暴行を受けたりあるいは不法判決まで下された実例が多々ある。日本から中国に帰国した際逮捕、拘禁されて迫害を受けている学習者は今現在4名いる。このような状況の下、法輪功学習者は帰国することができず、一部の人は難民申請をせざるを得なくなっている。中国政府の法輪功への迫害が長引くにつれて難民申請者の数も増えつつあるのが現状である。今回の集会に参加した彼らは日本政府と日本の国民に、中国で国を挙げて行われている法輪功への弾圧に関心を持つようと呼びかけ、中国政府が一日も早く迫害を停止することを望んだ。迫害が終わらない限り彼らは自由に自分の国である中国に帰ることが出来ないため、日本政府と国民に負担をかけるのは不本意ながらやむを得ない事情なのである。
主催者は日本での難民の現状を紹介し、そして日本の国民が日本で難民申請をしている外国人の境遇に関心を持つようにと呼びかけ、日本政府が難民に優しい政府となり、人権を尊重する国家になることを望んでいると呼びかけた。
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