米国で中国籍のがん研究者・李雲海が、乳がんワクチンに関する未公開研究資料を盗んだ疑いで逮捕・起訴された。彼は米国立衛生研究所や国防総省の資金を受ける研究に従事していたが、退職直後に約90GBのデータを中国に送信し、出国時に当局に摘発された。秘密保持契約に署名していたにもかかわらず権利を主張し、中国の大学との協力や資金提供も判明。今回の事件は米中間の研究協力と機密管理に大きな波紋を広げている。
今年、米台の軍事協力は強化。米ミシガン州の演習「ノーザン・ストライク」では米軍7,500人超と台湾軍500人余が参加し、インド太平洋想定のシナリオを実施した。米国は台湾との連携を示し、中共への抑止力とした。
米国とフィリピンが、南シナ海で初めて肩を並べて行った共同軍事演習の最中、4月30日に中共の海警船が、同海域でフィリピンの船舶に再度危険な干渉を行(おこな)った。中共は以前から、南シナ海でフィリピンの船舶に対して干渉を繰り返し、国際社会から批判を受けている。