米国のベッセント財務長官は30日のインタビューで、「私の見るところ、円は過小評価されている」と述べ、市場に円の割安さへの認識が広がれば、円高が進むとの見方を示した。ロイター通信などが報じている。
ベッセント氏は、日本経済は好調であり、首相の支持率も高く、強力な政策を打ち出していると評価。こうした認識が広まれば「市場は円が過小評価されていることに気づき、円高が進むはずだ」と指摘した。
さらに、日本円が均衡価格を大幅に超えているとの認識を示し、30日に大幅な円高・ドル安が進んだことについても懸念していないとした。米財務長官が足元の円相場について具体的な認識を示し、円買い・ドル売りに理解を示すことで、過度な円安を容認しない姿勢を鮮明にするのは異例である。
実際、30日のニューヨーク外国為替市場では、円相場が対ドルで急騰し、一時1ドル=157円97銭を付けた。同日朝方には162円台後半で取引されていたが、午前9時半(日本時間午後10時半)過ぎから約50分間で5円近く上昇した。
市場では、過度な円安を是正するため、日本政府・日銀が大規模な為替介入に動いたとの観測が広がっている。共同通信は、市場関係者によると、米国側も金融機関に為替水準を確認する「レートチェック」を実施したと報道している。
朝日新聞によると、財務省の三村淳財務官は31日、円急騰を受けて記者団の取材に応じた。為替介入の有無については「ノーコメント」とした一方、「米当局からは単なる精神的支援を超える支援を得ていると認識している」と述べ、米国政府との強力な連携を強調した。
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