立夏(5月5日)まであと2週間という時期に、中国・陝西省で季節外れの大雪が降った。
4月21日、宝鶏市、銅川市、咸陽市など広い範囲で雪が積もり、旬邑県、長武県、彬州市などでは地面が厚く雪に覆われた。
現地の動画には、一面が真っ白になった畑や道路の様子が映っている。「昨日は半袖だったのに、今日はダウンだ」と住民は驚きを口にした。
被害が最も深刻なのは果樹農家だ。リンゴやナシはちょうど花が咲いた直後で、寒さに最も弱い時期だった。農家は動画で「花が全部やられた。今年はもうだめだ」と声を詰まらせた。
さらに、空を見上げて地面にひざまずき、「雪を止めてほしい」と祈る女性の姿も確認している。「このままでは生活できない」と絶望の声が広がっている。
4月は果樹の花や作物の芽が育つ重要な時期で、このタイミングでの雪や冷え込みは致命的となる。花が凍れば実がつかず、その年の収穫は大きく落ち込む。リンゴやナシなどの主力作物で大幅な減産となる可能性がある。
気象当局も警戒を強めている。咸陽市は道路凍結の黄色警報(4段階中3番目)を発表し、交通への影響と霜による作物被害に注意を呼びかけた。夜は気温が0度以下まで下がる見込みだ。
一方、前週には30度近くまで気温が上がっていた西安市でも、この日は雨となり、気温は10度前後まで急落した。
わずか数日で真夏のような暑さから冬の寒さへと急変した。異常な気温変化と降雪に、現地では不安と戸惑いが広がっている。
ただでさえ景気の停滞や仕事不足が続く中で、今回の異常気象は農家の生活を直撃した。収穫に頼る一年の収入が失われかねない状況に、現地では先行きへの不安が一気に広がっている。
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