写真報道 台湾で台風18号被害拡大 死者17人・行方不明17人
2025年9月24日、台湾花蓮の住民らは泥水に覆われた家屋の後片付けに追われ、道端には洪水で押し流された車が各所に散乱していた。台風18号の影響により花蓮県の馬太鞍渓にある土砂でせき止められた湖が決壊し、光復郷は甚大な水害に見舞われた。(Johnson Liu/AFP=Getty Images)
2025/09/25
更新: 2025/09/25
超大型の台風18号が台湾花蓮県を直撃し、堰止め湖(山崩れ、火山活動、地震など、自然の要因によってできた湖)の決壊などで死者17人、行方不明者17人を含む甚大な被害が発生している。救援隊や軍が現地入りし、懸命な捜索・救助活動が続いている。
台風18号の外側の雲域は9月22日午前から台湾各地に影響を及ぼし、花蓮や台東などに激しい降雨をもたらした。その結果、花蓮の光復郷に位置する馬太鞍渓上流の堰止め湖が23日午後に決壊し、大量の水が馬太鞍渓橋を押し流した。これにより光復郷、鳳林鎮、萬栄郷の一部地域が甚大な被害を受けた。
台湾災害対策センターが最新情報を発表したところによれば、24日午後5時までに死者17人、負傷者32人、行方不明者17人を確認した。捜索・救助活動はいまも続いている。
花蓮県消防局の報告によれば、光復郷の敦厚路と仏祖街が最も被害の大きい地域となった。犠牲者の大半は高齢者であり、その多くは住宅の1階部分で命を落とした。初期の分析では、避難の遅れが主な原因とみられている。
台湾各地から救援隊が花蓮に駆けつけ、軍も兵士340人を派遣して現地での救援活動にあたっている。軍は装甲車を投入し、被災者に食料や飲料水などの物資を届けている。
2025年9月24日、洪水が引いた後の台湾花蓮・光復地区は一面が泥に覆われていた。台風18号の影響で花蓮県馬太鞍渓の堰止め湖が氾濫し、光復郷は大規模な水害に見舞われた (STR/AFP=Getty Images)
2025年9月24日、台湾の花蓮では住民がバイクで泥に覆われた道路を走り抜けていた。道端には洪水で大破した車両が至る所に残されている。台風18号の影響で花蓮県馬太鞍渓の堰止め湖が氾濫し、光復郷は大規模な水害に見舞われた (I-Hwa Cheng/AFP=Getty Images)
2025年9月24日、台湾の花蓮では住民がバイクで泥に覆われた道路を走り抜けていた。道端には洪水で大破した車両が至る所に残されている。台風18号の影響で花蓮県馬太鞍渓の堰止め湖が氾濫し、光復郷は大規模な水害に見舞われた。(I-Hwa Cheng/AFP=Getty Images)
2025年9月24日、一人の男性が洪水で大破した車両の横を通り過ぎている。台風18号の影響で花蓮県馬太鞍渓の堰止め湖が氾濫し、光復郷は大規模な水害に見舞われた (I-Hwa Cheng/AFP=Getty Images)
2025年9月24日、台湾の花蓮では一台の車が泥の中で立ち往生していた。台風18号の影響で花蓮県馬太鞍渓の堰止め湖が氾濫し、光復郷は大規模な水害に見舞われた (STR/AFP=Getty Images)
2025年9月24日、台湾軍の兵士が装甲車を運転し、花蓮の光復郷に入り支援活動を開始した。台風18号の影響で花蓮県馬太鞍渓のせき止め湖が氾濫し、光復郷は大規模な水害に見舞われた (台湾中央通信社(CNA)/AFP)
2025年9月25日、台湾軍の兵士が光復村で住民の家の片付けを手伝っている。台風18号の影響で花蓮県馬太鞍渓の堰止め湖が23日午後に決壊し、光復郷は甚大な水害に見舞われた (I-Hwa Cheng/AFP=Getty Images)
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