トランプ米大統領は6月30日、自身のSNSで「日本は大規模なコメ不足に陥っているのに、我々のコメを受け取ろうとしない」と不満を漏らした。
トランプ氏は、「日本はわれわれのコメを受け取ろうとしない。深刻なコメ不足となっているのにもかかわらず」と語った。29日にも、米FOXニュースのインタビューで、日本との自動車貿易について「不公平だ」と批判するなど、一時的に停止している相互関税の猶予措置の期限が7月9日に迫る中で日本側に圧力をかけているとみられる。
日本では、「ミニマムアクセス」に基づき、政府が毎年アメリカなどから年間34万トン余りのコメを関税をかけずに輸入している。
また、投稿でトランプ氏は「米国に甘やかされてきた国々」の例として日本を名指し。「日本にはとても敬意を抱いている」としながらも、「われわれは日本に書簡を送るだけだ。今後、何年も貿易相手国として日本を歓迎する」とも述べ、新たな関税率を伝える可能性を示唆した。
日米関税交渉をめぐっては、訪米していた赤沢亮正経済再生担当相が27日にラトニック商務長官と約1時間の対面会談を行ったほか、電話協議も重ねた。交渉を統括するベッセント財務長官との対面会談は実現せず、30日に帰国することとなった。交渉の難航ぶりが浮き彫りとなっている。
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