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ステファニク氏 議会の新星から国連改革の先駆者へ

2025/03/17
更新: 2025/03/17

米政界で若い女性が頭角を現すのは容易ではないが、トランプ大統領によって国連大使に任命されたエリス・ステファニク氏は、驚くべき速さで政治の新星として輝いている。彼女はハーバード大学の才女から最年少の議員へと成長し、トランプ政権の下でアメリカ再建の重要な助手となった。

ステファニク氏(40歳)は1984年、ニューヨーク州オールバニの中流階級の家庭に生まれた。両親は木工会社を経営しており、彼女は学業成績が優秀で、高校卒業後にハーバード大学に入学し、政治学を専攻した。ハーバード在学中、彼女は卓越したリーダーシップを発揮し、政治活動に積極的に参加し、キャンパスの政治団体の重要なメンバーとなった。

卒業後、ステファニク氏はブッシュ政権に加わり、ホワイトハウスで政策分析や政府とのコミュニケーション業務を担当した。この経験を通じて、彼女は保守派の政策に対して造詣が深くなっていった。

2014年、30歳のステファニク氏は政界に挑戦し、下院議員選挙に出馬した。経済成長や雇用増加、減税を訴え、多くの有権者の支持を集め、見事当選した。彼女はアメリカ史上最年少の女性下院議員となった。

議会に入った当初、ステファニク氏は比較的穏健な立場を取り、特に女性の権利や教育改革、経済発展に関して現実的なアプローチを示していた。しかし、2016年にトランプ氏が大統領に当選すると、彼女は次第に確固たる保守派の立場に表明するようになり、トランプ氏の強力な支持者となった。

2021年、トランプ氏が司法やメディアからの攻撃に直面していた時、彼女は依然としてトランプ氏を強く支持していた。共和党内の保守派から称賛を受けて下院共和党会議議長に就任した。わずか数年で、無名の政策顧問から共和党の中心的存在へと成長を遂げた。

現在、彼女は外交の舞台に立っている。2025年にトランプ氏が再び大統領に就任した際、彼女はアメリカの国連大使に指名された。アメリカは国連の最大の拠出国であり、2022年には180億ドル以上を拠出し、国連総予算の3分の1を占めている。

その中には多くの「割当」資金、つまり強制的な会費が含まれ、不透明な「支払能力」の公式に基づいて計算されている。アメリカは長年にわたり最大の財政責任を負ってきたが、資金の使途を決定する権限はない。彼女は、米国が不利益を被る時代を終わらせると誓い、国連改革の推進が彼女の重要な課題となっている。

トランプ大統領は「割当」制度を完全に廃止し、自発的な寄付のモデルに移行することで、米国の資金管理を整備したいと考えている。トランプ氏は、米国の利益に合致するプロジェクトにのみ資金を提供し、非効率的または反米的な機関には資金を供給しないと表明している。また、国連総会での投票権よりも、安全保障理事会での拒否権を重要視している。

国連の複雑な国際勢力と政治体制に直面し、彼女はこの巨大で古い機構を成功裏に改革できるのか? 彼女の改革の道にはどのような障害が待ち受けているのか? 引き続き注目していきたい。