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NATO軍の東欧撤退求めるロシアの要求  米国が拒否 =ルーマニア国防・国家安全顧問

2025/02/24
更新: 2025/02/24

18日、アメリカとロシアの代表団は、サウジアラビアで注目を集める初回の平和会談を行った。ロシアはNATO軍に対して、東欧からの撤退を求めたが、アメリカはこれを拒否した。

それにもかかわらず、ヨーロッパ各国の首脳たちは懸念を抱いており、ワシントンが最終的にプーチン氏に譲歩するかどうかは不透明である。

イギリスの『フィナンシャル・タイムズ』の報道によると、ルーマニアの大統領首席補佐官であり国防・国家安全顧問のクリスティアン・ディアコネスク氏は19日、アメリカの代表団はモスクワの要求を拒否したが、最終的にプーチン氏に対して、この譲歩を行う可能性が無いとは限らないと述べた。

ディアコネスク氏はルーマニアのAntena3テレビに対し「私の理解では、状況は毎時間または毎日変化している可能性がある」と語った。

ディアコネスク氏は、リヤドで行われた会談において、ロシアの代表団が「アメリカ人を納得させることができなかった」と強調した。

報道によると、最近数日間、トランプ政権はモスクワに対して「譲歩」を行い、ウクライナのNATO加盟の可能性を排除した。また、ロシアとの関係の正常化を約束したことが、同盟の東部前線国の政府が、米大統領の意図に対する緊張を生じている。

一部のヨーロッパの首脳たちは、アメリカがロシアに騙されるのではないかと懸念している。ある地域の高官は『フィナンシャル・タイムズ』に対し、彼らの情報が伝わっているかどうかは不明であり「私たちはワシントンD.C.の各層に広範なブリーフィングを行ったが、トランプ氏が私たちのメッセージを聞いているかどうかは不明だ」と述べた。

実際には、現在の米ロ交渉の具体的な内容は外部には知られていないと言う。

報道によると、ここ数日間、トランプ政権は、モスクワに対して「譲歩」を行い、ウクライナのNATO加盟の可能性を排除した。イギリスの前首相ボリス・ジョンソン氏は、トランプ政権の一連の物議を醸す介入について「その目的は歴史的事実に合致するためではなく、ヨーロッパ人を目覚めさせ、行動を促すためである」と述べたと言う。

ポーランド政府は、トランプ大統領がポーランドを見捨てる理由はないと主張し続けており、同時にヨーロッパのパートナーに対して、アメリカ大統領の呼びかけに応じて、各国の防衛支出を増やすよう促している。

ポーランドの副首相兼国防相ブワディスワフ・コシニャック=カミシュ氏は19日、「ポーランドはアメリカ軍の撤退を考慮しない」と述べた。

李皓月