12月8日に放送されたインタビューで、トランプ氏は大統領就任後、ウクライナへの軍事援助を「減らすかもしれない」と述べた。 また、当選以来何度か中国共産党(中共)の習近平と連絡を取り、フェンタニルの密輸をもっと取り締まるよう中国に促したと述べた。
NBCの『Meet the Press』との独占インタビューで、トランプ氏は大統領就任後、ウクライナへの軍事援助を削減する可能性があると述べた。
トランプ氏はまず、ウクライナに対するアメリカとヨーロッパの援助の不公平さを指摘し、アメリカの予算は3500億ドルなのに対し、ヨーロッパは1千億ドルに過ぎないと強調した。
また「なぜヨーロッパは同じことをしないのか? 」「ヨーロッパは……(負担額を)平等にすべきだ 」とトランプ氏は述べた。
7日、ジョン・オースティン米国防長官は、ウクライナへの新たな軍事援助を発表した。 この軍事援助の額は9億8800万ドル相当(約1482億円)で、HIMARSの弾薬や、無人機、その他の武器の購入に充てられる。このパッケージでは、主にウクライナの将来の軍事力を支援するために、防衛産業からの調達を通じて実施する。この新たな援助により、ウクライナ安全保障援助プログラムの残額は、従来の22億1千万ドルから約半分にまで減少する見込みだ。
約3年前の紛争勃発以来、アメリカはウクライナに620億ドル以上の軍事援助を約束してきた。
番組のインタビューで、NATOはアメリカの軍事同盟への加盟継続の条件として「請求書の金額を支払う」必要があるとトランプ氏は述べた。
トランプ氏は司会のクリステン・ウェルカー氏に、ロシアとの戦争は、ヨーロッパと海を隔てるアメリカよりもヨーロッパにとって重要だと語った。
トランプ次期大統領は7日、ウクライナのゼレンスキー大統領、フランスのエマニュエル・マクロン大統領と3者会談を行った。トランプ氏はソーシャルメディアへの投稿でロシアとウクライナの紛争終結を呼びかけ、キーウ当局は「狂った状況」を終わらせるための取引を望んでいると述べた。
トランプ次期大統領はソーシャルメディア上で、ロシアのプーチン大統領を理解しており、今こそプーチンが行動すべき時であり、北京は戦争を終わらせる手助けができると述べた。
番組でトランプ氏はまた、当選以来何度か中共の習近平と対話したと述べた。 そのうちの1回は、フェンタニルに対してより厳しい姿勢をとるよう中国をけん制したという。
トランプ氏は習近平と「良い関係」にあると強調し、NBCのインタビューの3日前に習近平と話したばかりだと語った。
中共が侵攻してきた場合、台湾を守るかどうか尋ねられたトランプ次期大統領は、中共がそうしないことを望むと答えたが、米軍を派遣して介入するかどうかについては明言を避け、「交渉を通じて問題を解決しなければならない 」と指摘した。
習近平との最近の電話会談では、台湾問題には触れなかったという。
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