このごろ「母親が手術しようとすると(家族は)先に献血するよう求められた」と訴える動画が中国のネット上で拡散され、物議を醸している。
動画のなかで、胡さん(女性)は市民サービスホットライン「12345」に電話をかけ、「母親は骨折の手術を受けようとしている。しかし、医師から『今血液バンクは品薄状態だ。患者家族は少なくとも800ccの献血をしてほしい。しないと手術はできない』と言われた」と訴えた。
「もちろん強制ではない」と病院はいう。しかし、実際には「献血しないと手術できない」ということらしい。
(「母親が手術しようとすると(家族は)先に献血するよう求められた」と訴える動画)
実は手術前に、医師が患者家族に対し「無償での献血を求める」ことは、今の中国の病院においては珍しくない光景だ。そのようなニュースも、しばしば目にすることができる。
それでも、そのような実態を暴露し、問題提起した今回の動画をめぐっては、共感の声が広がっている。
「私も同じようなことを経験した。献血する代わりにお金を払うのもダメだった。必ずその場で献血しなければならない。どうしても自分で献血したくない場合は、他人にお金を払って献血してもらえば、それも認められる。とにかく(病院は)誰かがその場で献血しないと手術はできない、と言うのだ」
「口では強制ではない、と言っているけど、実際には強制的だよ」
「このような事が、少なくとも、ここ10年は続いている」
なかには「(献血したことを証明する)献血カードを持っていてもダメ。必ずその場で献血させられる」といった指摘の声も少なくない。
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