今月19日、中国湖南省耒陽(らいよう)市のとある小学校の校門前で、複数の市民が横断幕をひろげ、拡声器などを使って、同校の校長による児童への性加害について抗議する事件が起きた。中国メディア「成都商報」傘下の「紅星新聞」20日付が報じた。
ネット上に流出した動画によると、児童の保護者とみられる複数の大人が「禽獣校長の徐述華は、授業が行われている期間中に何人もの小学児童を強姦した。子供たちに正義を(禽獣校長徐述華、上課期間強姦侵犯多名小學兒童、還孩子公道)」と書かれた横断幕を広げ、抗議をした模様。背後には、この横断幕のスローガンを唱える音声が、拡声器で繰り返し流されている。
横断幕の「禽獣校長」とは、人間の道徳をもたない「野獣のような校長」のこと。事件に詳しい関係者によると、被害を受けた学童は5人だという。
地元警察は、加害者とされる校長の徐述華(62歲)はすでに逮捕したと発表しているが、ネット上では児童に卑劣な行為をおこなった校長への非難が殺到している。
そうしたなかで、児童への性犯罪を厳しく罰するよう求める声は大きいが、なかでも「性的被害を受けた児童は、男子も含めて、ほかにもたくさんいるはずだ。ただ明るみに出ていないだけだろう」と訴えるコメントが目立っている。
ご利用上の不明点は ヘルプセンター にお問い合わせください。