陸自ヘリ事故、第8師団長に後任人事 「安保環境踏まえ判断」=陸幕長

2023/04/20
更新: 2023/04/20

陸自第8師団長を乗せたヘリが宮古島周辺で消息を絶った事故で、陸上自衛隊の森下泰臣陸上幕僚長は20日、坂本雄一師団長の後任として青木伸一第11旅団長を充てる人事を発表した。安全保障環境が厳しさを増すなか、総合的に判断した。

森下陸幕長は20日の定例記者会見で、行方不明となっている第8師団長の坂本雄一陸将の後任人事を発表した。宮古島駐屯地の司令で宮古警備隊の隊長を務める伊與田雅一1等陸佐もヘリに同乗していたとし、後任に高田駐屯地(新潟県)第5施設群の比嘉隼人群長を充てる。21日に発令される。

人事については、厳しさを増す安全保障環境や捜索状況などを踏まえ、総合的に判断したと述べた。

浜田防衛相は同日の参院外交防衛委員会で、「日本のため、国防のために全身全霊を捧げてきた10名の隊員がそのもとに1日も早く帰れることができるよう最優先で取り組まなければならない。昼夜を分たず現場で仲間の捜索にあたっている隊員にも感謝したい。引き続き、発見された全員の引き上げと不明な4名のために全力を尽くしてほしい」と答弁した。

政治・安全保障担当記者。金融機関勤務を経て、エポックタイムズに入社。社会問題や国際報道も取り扱う。閣僚経験者や国会議員、学者、軍人、インフルエンサー、民主活動家などに対する取材経験を持つ。