北海道西方空域で旋回飛行も…日本周辺で活動活発化する中露軍機

2022/06/08
更新: 2022/06/08

7日夜、ロシア機と推定される航空機4機が北海道の西方空域から日本領空へと直進し、うち2機は旋回飛行を行った。航空自衛隊は戦闘機を緊急発進させ監視した。同日発表された緊急発進(スクランブル)回数の統計によると、5月は119回に上り、前年同月比約4.5倍となっている。

防衛省統合幕僚監部によれば、緊急発進は対中国機で93機とおよそ8割を占め、残りはロシア機だった。また、4度目となる中露爆撃機による長距離共同飛行も確認された。今年4月の中国機は20機であり、5月に急増したことが分かる。

さらに、日中外相会談が行われた5月18日には、対艦ミサイルを搭載した中国軍のH-6爆撃機が宮古海峡上空を通過した。当時、中国海軍の空母「遼寧」は石垣島南部海域で航行しており、艦載機の発着艦訓練を行っていた。

緊急発進の全数の約7割にあたる81回は沖縄・南西諸島地域を担当する南西航空方面隊の戦闘機が対応している。

政治・安全保障担当記者。金融機関勤務を経て、エポックタイムズに入社。社会問題や国際報道も取り扱う。閣僚経験者や国会議員、学者、軍人、インフルエンサー、民主活動家などに対する取材経験を持つ。