[モスクワ 11日 ロイター] – ロシアは11日、ウクライナとの国境付近で戦車と実弾を使った軍事演習を実施した。
ロシア国防省によると、ロシア南西部の4地域で約3000人の兵士が模擬戦闘を含む訓練に参加した。
ロシアと米国は10日にジュネーブで「戦略安保対話」を実施し、ウクライナを中心とする欧州の安全保障に関して協議したばかり。
ロシア大統領府のペスコフ報道官は、10日に米国とオープンで直接的な協議を行ったとしながらも楽観的になる根拠はないとし、「期限は誰も設定していない。ロシアは際限なく協議を続けることに満足していない」と述べた。ただ、12日のNATO加盟国との会合と13日の欧州安保協力機構(OSCE)の会合を受け、状況がより鮮明になる可能性があるとの見方を示した。
米国のヌーランド国務次官は記者団に対し、ロシアによる実弾を利用した軍事演習実施は米国が望んでいる緊張緩和に逆行すると指摘。米ロ協議についてロシア側が楽観的になる根拠はないとの見解を示したことに遺憾を示した上で、米国は「建設的」な協議継続を望んでいると述べた。
ご利用上の不明点は ヘルプセンター にお問い合わせください。