米ファイザー社、中国人元社員を提訴 ワクチンなどの機密情報窃盗で

2021/11/26
更新: 2021/11/26

米製薬大手ファイザー(Pfizer)は、中共ウイルス新型コロナウイルスワクチン関連情報を含む機密情報を盗んだとして、中国人元社員を相手取り、サンディエゴ連邦地裁で訴訟を起こした。

ブルームバーグが入手した訴状によると、チュンシャオ・リ(Chun Xiao Li)元社員は同社の秘密保持契約に違反し、1万2000件以上の社内資料を無断で自身のクラウドストレージのアカウントや他の端末にダウンロードしたという。

それらの文書には、ファイザー社が開発したワクチンや医薬品に関する資料が含まれている。ファイザー社と独ビオンテック(BioNTech)の業務提携についての情報、同社の中共ウイルスワクチンに関する社内評価やアドバイスなどもある。

ファイザー社によると、リ元社員は「統計部門の副主任(Associate Director of Statistics)」を務めていた。元社員はこのポストを悪用し、大量の企業機密を入手したと同社は訴えている。

元社員は、2006年に中国国内で採用され、ファイザー社のグローバル商品開発部門で勤務していた。11月29日に別のバイオテクノロジーベンチャー企業、ゼンコア社(Xencor、カリフォルニア州)に入社する予定だという。

(翻訳編集・李凌)

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