林芳正外相は18日、中国の王毅外相と電話会談を行った。林外相は中国公船が継続的に尖閣諸島を航行していることや、香港、新疆ウイグル自治区等の状況について深刻な懸念を表明した。同日の日仏外相電話会談では、両国が「特別なパートナー」であると確認した。
中国外相に懸念を表明
林外相は会談のなかで、東シナ海や南シナ海、尖閣諸島の情勢について提起した。そして香港や新疆ウイグル自治区の状況に対し、深刻な懸念を表明した。台湾海峡の平和と安定の重要性についても言及した。
双方は来年日中国交正常化50周年を迎えることにも触れ「建設的かつ安定的な日中関係」を構築し、実務レベルの交流を継続し、経済・国民交流を後押しする考えで一致したという。
また、気候変動や北朝鮮問題などの国際情勢についても意見交換した。
日仏は「特別なパートナー」
林外相は同日、フランスのルドリアン外相とも電話会談を行った。林外相は基本的価値と戦略的利益を共有する「特別なパートナー」であるフランスとの関係を一層強固にしたいと伝えた。
両大臣は、来年前半フランスがEU議長国を務めることも踏まえ、「自由で開かれたインド太平洋」の推進を含む日仏・日EU連携の強化で一致した。
日本とフランスは年内に、外務・防衛担当閣僚協議(2プラス2)を開く方針を確認している。フィリップ・エレラ仏外務省政務総局長が10月の来日時、記者団に明らかにした。
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