米国の環境保護団体、20年にもわたる中国政府との関係に疑念=米下院

2018/06/08
更新: 2018/06/08

米下院の委員会は7日、米国の有名な環境保護団体NRDCに対して、20年間にもわたる中国共産党政府との関係を説明するよう求めた。

米政府系ボイス・オブ・アメリカ(VOA)によると、委員会の共和党議員たちは、中国当局から資金提供を受ける米国の環境団体・自然資源保全協会(Natural Resources Conservation Association)と中国政府との20年にもわたる関係について問題提起した。

議員は、最近のニューヨークタイムズの報道を引用し、中国共産党政府による海外への「巨大な影響力」について報告した。中国当局は巨額資金支援により、海外の大学など教育機関、シンクタンク、行政、その他の組織に介入し、中国についての世界的世論にポジティブなイメージを形成しようとするもの。

下院自然資源委員会のロブ・ビショップ議員とブルース・ウェスターマン議員は、NRCAへ質問する書簡に、中国からの資金提供は「米国への干渉だと懸念する」とした。

また、外国人による介入を犯罪とみなし、外国政府のために働く組織に登録を義務づける「外国代理人登録法」について、NRCAがどのように理解しているのか回答を求めた。

書簡には、汚染防止活動などの環境問題における中国の国際的な立場について、世界的な印象を意図して好意的なものにしようとしていると述べた。また、NRDCと中国との関係は、米国情報機関や法執行機関の関連法に抵触している可能性があると指摘した。

(編集・佐渡道世)