ブッシュ大統領、ベトナム国家主席に人権改善を促す

2007/06/25
更新: 2007/06/25

【大紀元日本6月25日】米ブッシュ大統領は6月22日、ホワイト・ハウスで、ベトナムのグエン・ミン・チェット国家主席と会談し、ベトナムの人権状況を改善するよう促した。これに対し、チェット主席は人権問題に対する異見は、決して両国間の利益に影響を与えることにならないと強調した。

ブッシュ大統領は会談でチェット主席に対し、自由および人権の承諾が両国関係を深める必要な内容であると強調した。ブッシュ大統領は会談後に記者団に、米越双方は、貿易および投資における枠組み協議が纏まったことを明らかにした一方、ベトナム経済の著しい発展に強い印象を受けたと述べた。

これに対して、チェット主席は、新しい協議は米越の経済関係に新たな発展および協力をもたらすとコメントした。

チェット主席は、枯葉剤の一種でオレンジ剤(Orange Agent)の影響を受けた患者たちへの治療協力に感謝の意を示した。ベトナム戦争時に米軍が撒かれた枯葉剤には、ダイオキシン類が含まれており、急性毒性と催奇形性を含む生殖毒性、発がん性を持つ化学薬剤である。

ベトナムは、ベトナム共産党の事実上の独裁政権下にあり、民主活動家や宗教活動家らの逮捕など、国際社会から人権状況が懸念されている。

ビデオ:ブッシュ大統領はチェット主席に対して、人権問題の改善を促した