タイ軍が公開したカンボジアの大規模な特殊詐欺拠点で、生体臓器収奪に使われた疑いのある病院と手術室を確した。病院内には中国語の看板や医師名札が残されており、映像が中国のSNSに広がると、「中国人が中国人を害している」などの声が相次いだ。
9月7日、タイ軍幹部は東南アジア諸国連合(ASEAN)の監視団や報道陣に、昨年のタイ・カンボジア国境衝突で制圧した大規模な特殊詐欺拠点を公開した。
公開された映像によると、園内には詐欺に使われていたとみられる偽の警察署や取調室のほか、詐欺の「かけ子」を罰するためとみられる12室の監房、電気椅子など複数の拷問器具が残されていた。
特に注目するのは、3階建ての建物に設けられた病院と手術室である。
タイ軍関係者は手術台のそばで報道陣に、この手術室が生体臓器収奪に使われた可能性が高いとの見方を示した。
軍関係者によると、詐欺のノルマを達成できず、拷問や虐待で瀕死の状態になった詐欺要員から腎臓や心臓などの臓器を摘出し、転売して利益を得ていた疑いがあるという。
病院の壁には、中国語で「中南医院」と書いた看板を掲げていた。軍関係者は診察室で、簡体字で書かれた医師の名札も報道陣に公開した。名札には男性医師の写真とともに、名前は「羅冬」、肩書きは「循環器専門医」と記されていた。
複数のメディアは、同病院は中国籍の詐欺グループ幹部らを診療するために設けたとし、生体臓器収奪にも関与していた可能性があると報じている。
映像が中国のSNSウェイボーに広がると、一部のネットユーザーからは、臓器収奪の関与を指摘された武漢大学中南医院や長沙市の中南大学湘雅第二医院を連想する声も上がった。
ただ、武漢大学中南医院や中南大学の3つの附属病院のロゴは、今回公開した施設の中南医院のものとは異なる。
ネット上では、「壁の至る所に中国語がある」「中国人が運営していたのではないか」などの声が相次いだ。
また、中共の関与をほのめかす書き込みも見られた。
「(中共は)カンボジアにもっと援助すればいい。資金から文化まで与えれば、カンボジアはますます良くなる」
「同じ中国人が中国人を狙っているから、いつまでも摘発できない。中共はテロ組織とは言わず、ただ『通信詐欺』と呼んでいる」
「見ただろう。結局、中国人が中国人同士を害している」
「南京大虐殺と何が違うのか」
「タイは、まるで我々の顔を平手打ちしているようだ」
などのコメントが投稿された。
ご利用上の不明点は ヘルプセンター にお問い合わせください。