インドネシアの救助当局は、ジャワ海で消息を絶っていた客船が荒天に見舞われ、転覆したと明らかにした。これまでに6人の遺体を収容し、108人を救助したが、129人が依然として行方不明となっている。
インドネシアの捜索救助当局によると、客船「Virgo Transport 8」は9月12日、東ジャワ州スラバヤを出港し、南カリマンタン州バンジャルマシンに向かっていた。
船舶追跡サイトMarineTrafficによると、同船は12日午前10時33分にスラバヤを出港し、13日午後2時にバンジャルマシンへ到着する予定だった。
バンジャルマシン捜索救助事務所のイ・プトゥ・スダヤナ所長によると、船長は救難信号を発する前、波高が最大3メートルに達するなど海況が悪化していると報告していた。また、船体が傾いているとも伝えていた。その後、当局に同船が転覆したとの情報が入った。
初期情報によると、同船が最後に確認された地点はジャワ海上で、バンジャルマシンから約148キロ離れていた。
乗船名簿には、乗客213人、乗組員30人の計243人が記載されていた。ただ、AP通信によると、インドネシアでは実際の乗船者数と名簿が一致しないケースも珍しくないという。同船には車両89台も積まれていた。
同船は1987年に日本で建造され、乗客と車両を運ぶフェリーとして運航していた。
捜索救助活動を指揮するスダヤナ氏によると、救助当局は海事当局など関係機関と連携し、現地の気象状況を注視しながら捜索を続けている。
同氏は、周辺を航行していたタグボートや他の船舶の協力を得て、13日午後までに107人を救助し、6人の遺体を収容したと明らかにした。その後、救助者は108人となった。
一部では同船が沈没したとの報道も出ていた。しかし、インドネシアのドゥディ・プルワガンディ運輸相は、上空からの捜索で、船底を上にした状態で海面に浮かんでおり、沈没していないと説明した。
プルワガンディ氏は13日、記者団に対し、救助隊が転覆地点周辺の海域を重点的に捜索していると述べた。
また、インドネシア国家運輸安全委員会が事故原因を調査することも明らかにした。
インドネシアは約1万7千の島々からなる島国で、島々を結ぶ交通手段としてフェリーが重要な役割を担っている。フェリーは航空便より安価で利用しやすく、多くの地域で主要な交通手段となっている。
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