米軍 再建間近のイラン・レーダー網を攻撃 トランプ氏「完成を待った」

2026/09/02
更新: 2026/09/02

米軍は9月1日、イラン革命防衛隊に関連する防空拠点、レーダー施設、海上戦力、機雷敷設能力、通信施設を攻撃した。トランプ米大統領は、イランが再建を進めていたレーダー網について「ほぼ完成するまで待ち、それから攻撃した」と説明し、報復があればさらなる軍事行動も辞さないと警告した。

イランが防空や監視の能力を回復させようとする中、アメリカ軍は再建中の設備が完成に近づいた時期を見極めて攻撃したとみられる。

トランプ氏「完成間近まで待って攻撃」 米軍、イランのレーダー網を破壊

トランプ氏はFOXニュースのインタビューで、今回の攻撃について説明した。

「今回の攻撃は非常に大きな打撃だった。3回目の攻撃を行うことになれば、彼らの国は完全に壊滅するだろう」と述べた。

トランプ氏は、アメリカ軍が9月1日の攻撃で、イランの防空・監視網を構成する多数のレーダーを破壊したと説明した。この中には、イランが再建を進めていた設備も含まれていたという。

「彼らは何も見えないため、レーダー網を再建しようとしていた。われわれは、それがほぼ完成するまで待ち、それから攻撃した」と語った。

アメリカ中央軍は、革命防衛隊を対象とした一連の攻撃を終えたと発表した。攻撃対象には、防空拠点、レーダー施設、海上戦力や関連施設、機雷を敷設する能力、通信施設が含まれていたとしている。

トランプ氏はさらに、アメリカ海軍の空母「ジョージ・ワシントン」について、「十分な装備を整え、万全の態勢にある」と強調した。

「ジョージ・ワシントン」は8月19日に中東に到着し、空母「エイブラハム・リンカーン」の任務を引き継いだとされる。

イランが報復示唆、米国は追加攻撃を警告

イラン革命防衛隊は報復を示唆し、今回の攻撃をめぐり、アメリカに後悔を強いると警告した。

これに対しトランプ氏は、イランが9月1日の攻撃に報復すれば、アメリカ軍によるさらに強力な攻撃に直面し、イランは壊滅的な打撃を受けることになると警告した。

トランプ氏は、今回の攻撃に先立ち、湾岸地域の同盟国に事前に知らせていたと説明した。また、イラン指導部はアメリカの決意を大きく見誤っていると述べた。

「彼らはやめようとしない。正気とは思えず、愚かだ」と話した。

FOXニュースは、トランプ氏がイラン側の交渉姿勢や、交渉を引き延ばしていることに強い不満を示したと伝えた。

「彼らとの合意は紙切れ同然だと思う。われわれは多くの機会を与えてきた」とトランプ氏は語った。

停戦覚書は行き詰まり、米・イラン緊張が再燃

こうした発言に先立ち、イランのペゼシュキアン大統領は同日、アメリカが6月にイランと署名した覚書に基づく約束を再び履行するなら、イランも直ちに同様の対応を取ると表明していた。

アメリカとイランが6月にまとめた覚書には、即時停戦と、最終的な和平合意を目指す60日間の交渉が盛り込まれていた。最終合意では、イランの核問題を含む主要な課題を解決することを目指していた。

しかし、イランによるとされるホルムズ海峡付近での商船への攻撃が相次いだ後、トランプ氏は停戦合意を打ち切る考えを示したとされる。アメリカ軍が今回、レーダー施設や海上戦力、機雷を敷設する能力を標的にしたのは、ホルムズ海峡を航行する商船への脅威を抑える狙いがあるとみられる。

張婷