中国共産党総書記の習近平が山東省徳州市の農村を視察した際、共産党の官製メディア「中央テレビ(CCTV)」が公開した映像に映る「歓迎する群衆」の様子が海外のネット上で話題となり、「北朝鮮式をそのまま取り入れている」との指摘が相次いでいる。
習近平は今月上旬、党中央書記処常務書記・蔡奇とともに北朝鮮を訪問したばかりであった。
官製メディアの新華社によると、習近平は6月24日、山東省党委員会書記の林武、省長の周乃翔の案内で同省徳州市を訪れ、農業に関する視察と調査を行った。視察には副首相の何立峰らも同行した。
習近平はまず徳州市陵城区辺臨鎮の東于架村を訪れ、その後、隣接する西于架村を視察した。
中央テレビが公開した映像では、西于架村を訪れた習近平に対し、大勢の「群衆」が両手を頭上まで高く掲げ、「熱烈な拍手」を送る様子が映し出されていた。
これまでの報道によれば、習近平の地方視察では厳重な警備体制が敷かれるほか、現地当局が事前に「エキストラ」と呼ばれる人々を動員し、出迎えや見送り、習近平の演説を聴く観衆として配置することが常態化している。しかし、今回のように群衆が両手を高く掲げて拍手する光景は、これまでほとんど見られなかった。
この映像が「X(旧Twitter)」に転載されると、「確実に仕込みのエキストラだ」「ショート動画大国なのに、なぜ誰一人TikTok(抖音)を撮っていないのか?」といった声が寄せられた。
さらに、「頭上まで手を掲げて熱烈に歓迎。これは北朝鮮の最高の礼儀だ」「なにしろ(習は)北朝鮮から帰ってきたばかりで、ずいぶん学んできたようだ」など、中国共産党(中共)が北朝鮮式の最高指導者に対する歓迎方法を取り入れたとの見方を揶揄する声も少なくなかった。
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