中国 誰を信じればいいのか分からない異常事態に

「有毒」「デマ」「圧力」48時間で三転した中国の赤ちゃん用紙おむつ騒動

2026/06/21
更新: 2026/06/21

中国で今、赤ちゃん用の紙おむつをめぐる大騒動が起きている。

発端は6月18日、官営系メディアが「複数の有名ブランドの紙おむつから有害物質が検出された」と報じたことだった。

報道では、長期間使用していた赤ちゃんの体内から高い数値が確認と指摘、多くの保護者がパニックに陥った。自宅に買い置きしていた紙おむつを捨てたり、店頭から商品が姿を消したりする事態にまで発展した。

ところが翌日、事態は急変する。

メーカー各社が「安全性に問題はない」と一斉に反論。さらに記事に登場した病院や専門家も「そんな研究はしていない」「取材内容が事実と違う」と報道内容を否定した。

すると世論は一転し、「記事そのものがデマだったのではないか」と記者への批判が集まり始めた。

しかし、その日の夜、今度は記事を書いた記者が反論した。「専門家は病院幹部から圧力を受けて発言を撤回させられた」と主張し、その証拠だという録音データまで公開した。

こうして、わずか48時間の間に話が何度もひっくり返る異常事態となった。

そして現在も、「赤ちゃんが毎日使う紙おむつは本当に安全なのか」という最も重要な疑問だけが置き去りにされている。

中国のネット上では、「誰が嘘をついているのかではなく、まず安全性を調べてほしい」「なぜ誰も子供のことを考えないのか」といった怒りの声が広がっている。

李凌
中国出身で、日本に帰化したエポックタイムズ記者。中国関連報道を担当。大学で経済学を専攻し、中国社会・経済・人権問題を中心に取材・執筆を行う。真実と伝統を大切に、中国の真実の姿を、ありのままに、わかりやすく伝えます!