立憲民主党の古賀千景参院議員が国会で放った「豊かな子供は自衛官にならない」という発言が波紋を呼んでいる。この発言に対し、陸・海・空自衛隊出身の地方議員有志が「自衛隊員とその家族への重大な偏見であり、冒涜である」として、古賀氏および同党に正式な謝罪と再発防止を求める抗議声明を提出した。
古賀議員の発言
事の発端は、15日の参議院決算委員会での古賀議員の質疑である。福岡県内の小中学校教員や日教組の特別中央執行委員を務めた経験を持つ古賀議員は、防衛省が子供向けにまとめた冊子「まるわかり! 日本の防衛」の一部小学校への配布を問題視した。
その中で、古賀議員は「自衛隊には経済的に厳しい環境にある子供たちが入隊しており、豊かな家庭の子供は自衛官にならない」と発言した。さらに、自身の発言を一部訂正しつつも、「生活の苦しい子供たちにとって、自衛隊は安定した職業であるという背景を分かってほしい」という趣旨の主張を展開した。
これに対し、小泉進次郎防衛相は「自衛官の子供たちは貧しい家庭の子しかいないと言ったが、全くそういうことはない」と反論し、「配慮に欠ける発言だ」と強く抗議した。古賀議員は「撤回させていただきます。申し訳ありませんでした」と謝罪したものの、当該冊子の政治的中立性への疑問は曲げず、「この内容がおかしいと私は思っている」として質問を終えた。
抗議声明の詳細
このやり取りを受け、自衛隊出身の地方議員有志(福島県議の渡辺康平氏、北斗市議の白石勝士氏、仙台市議の菊地崇良氏をはじめとする有志一同)は声明を発表した。声明では、古賀議員の発言を「自衛隊を志す若者や現職自衛官、自衛官の家族に対する重大な偏見であり、国家と国民のために命をかけて守る自衛官に対する冒涜でもある」と厳しく非難し、元自衛官として強い違和感と憤りを表明している。
さらに、同有志は古賀議員および立憲民主党に対し、以下の4点を求めている。
- 今回の発言について改めて正式な説明および謝罪を行うこと。
- 自衛官および自衛官家族に対する偏見を助長したことについて真摯に反省し、その名誉回復に努めること。
- 立憲民主党として今回の発言に対する見解を明らかにするとともに、再発防止策を講じること。
- 自衛隊および自衛官の職務と社会的役割について正しい理解に基づく議論を行うこと。
声明は、「国民の生命と財産、地域の安全を守る自衛官とその家族の名誉を守る立場から、今回の発言に断固として抗議するとともに、誠実な対応を強く求める」と結ばれている。

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