中国 絶叫施設ブームの裏で問われる安全管理

中国の絶叫アトラクションで16歳少女死亡 「安全審査を通った施設1つもない」?

2026/05/17
更新: 2026/05/17

近年の中国では、崖から飛び出すブランコや、滝の上を大きく振り子のように揺れる「高所ロープスイング」など、「SNS映え」を売りにした絶叫型施設が急増している。一方で、転落事故や設備トラブルも後を絶たない。

5月3日、四川省華鎣市の「馬琉岩探検公園」で、16歳の少女が「滝ブランコ」を体験中に転落死する事故が発生した。少女は安全ベルトがしっかり固定されていない状態でスタッフに押し出され、岩に頭をぶつけた。少女は病院へ搬送される途中で死亡した。

この事故をめぐり、中国メディア「極目新聞」は複数の関係者を取材。「設備には操作ミスを防ぐ安全設計が欠けていた可能性がある」としたうえで、「国内約100か所の同種施設で、正式な安全審査を通った施設は1つもない」と報じた。これを受け、中国ネット上では「監督部門は何をしていたのか」「認可がないのになぜ営業できるのか」と批判が噴出している。

中国では近年、高所アトラクションからの転落事故、急流下りの転覆事故、吊り橋の崩落事故などがたびたび発生している。しかし事故が起きても、当局が本気で安全対策に乗り出す様子はほとんど見られない。多くは事故後に営業を停止し、しばらくすると再開するだけで、監督体制は「あってないようなものだ」との批判が広がっている。

李凌
中国出身で、日本に帰化したエポックタイムズ記者。中国関連報道を担当。大学で経済学を専攻し、中国社会・経済・人権問題を中心に取材・執筆を行う。真実と伝統を大切に、中国の真実の姿を、ありのままに、わかりやすく伝えます!