中国 「与党に勝ってほしい」発言がその場で排除

中国 台湾野党政治家の歓迎の列で応援の声かけたのに拘束?

2026/04/10
更新: 2026/04/10

南京の観光地で、台湾の選挙に関する応援の言葉を発した男性が、その場で取り押さえられる出来事があった。

現場は南京にある中山陵。中国革命の指導者・孫文の墓がある場所で、孫文は台湾でも「建国の父」と位置づけられている人物であり、中国近代史を象徴する場所として知られている。

この場所を訪れていたのは、台湾の野党・国民党の政治家である鄭麗文氏。沿道では歓迎ムードが演出され、子供や観光客のように見える人たちが、「応援しています」といった掛け声をそろって上げていたという。

その中で一人の男性が、代表団が近づいたタイミングで「鄭麗文主席、2028年は民進党(現在の与党)に勝ってください」と声を上げた。応援の意味を込めた一言だった。

しかし発言の直後、周囲にいた私服の男たちが一斉に動き、男性を取り押さえた。首を腕で締めるようにして、そのまま現場から連れ去られた。

背景として指摘されているのは、「用意された流れ以外は許されない」という現場の統制だ。あらかじめ決められた言葉や行動だけが許され、それ以外は予測できない動きとして排除される。

こうした傾向は南京に限らない。中国では近年、街頭での発言や行動への取り締まりが強まっている。内容にかかわらず、「想定外」とみなせば即座に制止するケースもある。

河南省鄭州(ていしゅう)市でも、4月6日、街頭で日本を批判する内容を拡声器で叫んでいた男性を、その場で警察が取り押さえ連行する出来事があった。

李凌
中国出身で、日本に帰化したエポックタイムズ記者。中国関連報道を担当。大学で経済学を専攻し、中国社会・経済・人権問題を中心に取材・執筆を行う。真実と伝統を大切に、中国の真実の姿を、ありのままに、わかりやすく伝えます!