毛沢東の秘書を務めた李鋭の私的日記をめぐる帰属争いで、米国の裁判所は3月31日、1938年から2019年までの日記をスタンフォード大学が保管できるとの判断を示した。大学側は訴訟の中で、日記が中国に持ち帰られれば、公開が制限されたり、閲覧できなくなったりするおそれがあると主張している。
対象となった資料は日記のほか、私用の手紙や議事録などを含んでいる。これらは李鋭の娘、李南央さんがスタンフォード大学に寄贈したものだ。しかし、李鋭の死後、遺族の張玉珍さんが、自身は相続人であり、関連資料を北京に持ち帰って保管する権利があるとして提訴した。
李鋭は毛沢東の秘書を務めた後、長年にわたり中共高官を歴任し、晩年は中共の体制や政策を批判的に見直した人物として知られる。米シンクタンク「フーバー研究所」に保管されているこれらの資料には、中共政権の成立前後における数多くの意思決定の過程が記録されており、共産中国の歴史研究にとって重要な価値を持っている。
裁判所は判決で、李南央氏による寄贈は合法であり、資料を海外で保存したいという李鋭の生前の意思にも合致していると認定した。
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