トランプ米大統領は3月17日、イランをめぐる軍事衝突が続いていることを理由に、訪中を延期すると明らかにした。中国共産党政権の習近平との会談は、およそ5~6週間後に実施される見通しだ。
ホワイトハウスはこれまで、トランプ氏が3月31日から4月2日の日程で訪中する予定だとしていた。トランプ氏は17日、ホワイトハウスの大統領執務室で記者団に対し、訪中を延期すると説明した。
「会談は再調整している。中共側も異議は示していない」と述べ、訪中は5~6週間後にずれ込むとの見方を示した。
また、「中国とは良好な関係を維持している」と語った。
トランプ氏は16日、米メディアに対し、訪中を「およそ1か月」延期する考えを示していた。
「中国側と協議している。訪問したい気持ちはあるが、この戦闘があるためアメリカにとどまりたい。国内にとどまる必要があると考えている」と述べた。
今回の訪中は、2期目政権で初の訪中となる予定だった。会談に先立ち、ベッセント米財務長官と中共国務院の何立峰副首相が、3月15日と16日にパリで米中経済・貿易協議を行っている。
ベッセント氏は16日の協議後、トランプ氏が訪中を延期する場合、その理由について、戦時下において三軍の最高司令官として国内にとどまるべきだと判断したためになるとの認識を示した。トランプ氏は前日、英紙フィナンシャル・タイムズの取材に対し、北京当局がホルムズ海峡の原油輸送の円滑化に協力しない場合、習近平との会談を延期する可能性があると述べていた。また、中国の原油輸入の約90%が同海峡を通過しているとして、中国側が協力すべきだと強調した。
イランをめぐる軍事衝突はすでに3週目に入り、終結の見通しは立っていない。衝突の発生以降、イランはホルムズ海峡を航行する船舶への攻撃を行っており、同海峡の航行はほぼ停止状態にある。
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