トランプ氏 中国にホルムズ海峡協力要求 米中首脳会談延期示唆

2026/03/16
更新: 2026/03/16

アメリカのトランプ大統領が中国にホルムズ海峡の安全確保協力を求め、米中首脳会談延期の可能性を示唆。中国石油9割依存を指摘し、掃海艦支援も要請。イラン封鎖の影響は?

3月15日、トランプ大統領は、中国共産党(中共)政府がホルムズ海峡における原油輸送の円滑化に協力しない場合、予定している習近平との首脳会談を延期する意向があると述べた。

15日付の英紙「フィナンシャル・タイムズ」のインタビューで、トランプ氏は「(ホルムズ)海峡の恩恵を受けている国は、その安全のために協力すべきだ」と語った。

同氏は中国が中東産原油に強く依存している点を強調し、「中国は支援を提供すべきだ。なぜなら、中国の石油の約9割はホルムズ海峡を経由しているからだ」と述べた。

また大統領は、今月末に予定している米中首脳会談の前に中共の立場を把握したいとの意向を示した。
「私たちはその前に知りたい。2週間は長すぎる」と述べ、「(訪中を)延期する可能性もある」と付け加えた。ただし、延期の期間については明らかにしなかった。

アメリカのベッセント財務長官と、中共の何立峰副首相は15日、パリで初日の会談を行った。両者は、米中間の貿易休戦合意をめぐる懸念を払拭し、今月末に予定のトランプ氏訪中および習近平との会談に向け環境整備を図ることを目的とする。

トランプ氏 中国のホルムズ海峡経由 原油輸送量は莫大

中国は、ホルムズ海峡を経由して運ばれる石油の最大の消費国である。中共はトランプ氏による対イラン戦争を非難しているものの、米中関係の安定を模索しており、首脳会談を取りやめる兆しはほとんど見られない。

15日夜、フロリダからの帰路にエアフォースワン機内で記者団に対し、トランプ氏は、中国が世界の石油供給のおよそ5分の1をホルムズ海峡経由で輸送していることから、「中国は検討に値するケースだ」と述べた。

中共がホルムズ海峡の安全維持に協力するかと問われた際には、「彼らは協力するかもしれないし、しないかもしれない」と答えた。その上で「ホルムズ海峡は実際には中国や他の多くの国々の利益のために存在している。我々はなぜそれを守らなければならないのか」とも疑問を呈した。

トランプ氏はさらに、アメリカ政府は7か国に対し海峡の安全確保への支援を求めていることを明らかにしたが、どの国が協力に同意したかについては明言を避けた。「私はこれらの国々に自国の領土を守るよう求めている」と述べ、「むしろ我々はそこにいるべきではないとも言える。なぜなら、我々にはすでに十分な石油があるからだ」と語った。

同氏はまた、ホルムズ海峡の安全維持に協力を拒む国々に対し、「我々はそのことを忘れない」と警告した。

掃海艦や無人機などの支援を要請

トランプ氏は14日、各国に軍艦を派遣して、ホルムズ海峡の航行安全を確保するよう呼びかけた。同氏は、中国、フランス、日本、韓国、イギリスなどの国々の艦艇派遣を望んでいると述べた。

トランプ政権の当局者によれば、現在アメリカはイギリス、韓国、日本などの同盟国と協力し、ホルムズ海峡での航行安全確保にあたっているという。

15日、「フィナンシャル・タイムズ」に、具体的にどのような支援を求めているのか問われた際、トランプ氏は掃海艦やそのほかの軍事装備、無人機や機雷対策を含む支援を期待していると語った。

同紙によると、トランプ氏はイラン軍についても言及し、「我々は彼らに深刻な打撃を与えている。彼らには海峡で少し混乱を起こす以外、もはや手立てがない……ホルムズ海峡経由の石油に依存している国はその恩恵を受けている。それなら我々の防衛努力を支援すべきだ」と述べた。

2週間余り前、アメリカとイスラエルがイランを攻撃したのを受け、イランはホルムズ海峡を封鎖した。世界の原油および液化天然ガスのおよそ5分の1が、このイランとオマーンの間にある狭い水路を通過している。

トランプ氏はまた、イランに対し、アメリカ軍がイランの主要な石油輸出拠点であるハールク島(Kharg Island)への攻撃をさらに行うと警告し、必要であればイランの石油インフラを破壊する考えもあると述べた。

「我々は5分でそれを破壊できる」と続け、「彼らには何も打つ手がない」と付け加えた。

13日には、アメリカ軍が大規模な空爆を行い、ハールク島の90か所以上の軍事目標を破壊した。

夏雨