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トランプ大統領 3期目を否定 2028年の最有力候補にルビオ氏とヴァンス氏を指名

2025/05/09
更新: 2025/05/09

ドナルド・トランプ大統領は、3期目を務めるとの憶測を否定し、2028年の後継者として、ヴァンス副大統領とマルコ・ルビオ国務長官を最有力候補として挙げた。

4日にNBCの番組「ミート・ザ・プレス」で司会者のクリステン・ウェルカー氏とのインタビューに応じたトランプ氏は、憲法で禁じられているにもかかわらず、3期目を本気で考えているのかと質問され、トランプ氏は「『2028』の帽子を売っている人たちはたくさんいるが、それは私が考えていることではない」、「私は素晴らしい4年間を過ごして、その後、理想的には素晴らしい共和党員にバトンを渡したい」と答えた。

また、3期目を務めることには憲法上の制約があることを認め、アメリカ合衆国憲法修正第22条には、大統領は2回以上選出されることはできないと定めているからだ。トランプ大統領は、「私の知る限り、それは許されていないことだ。憲法的にそれが正しいのかどうかは分からないが」と述べつつも、「4年間あれば、私の政策は十分に実行できる」と語った。

1月には、共和党のアンディ・オグルズ下院議員(テネシー州)が、憲法を改正してトランプ氏が3度目の当選を可能にするための共同決議案を提出した。オグルズ氏は声明で、「バイデン政権が招いた破滅的な状況を修正するためには、あらゆる手段でトランプ大統領を支援すべきだ」と述べ、「彼は国民と国家への忠誠心を証明してきた。共和国を再建し、国を救うために尽力中だ」と主張した。しかしながら、この決議案は議会内であまり支持を得ておらず、トランプ氏自身もインタビューで、3期目の追求はしないと明言した。

後継者について尋ねられると、トランプ氏はヴァンス氏とルビオ氏を「偉大な共和党員」として称賛した。両者とも、トランプ氏の「アメリカを再び偉大に(MAGA)」という理念を引き継ぐことができる有力な人物だと評価した。

「(ヴァンス氏は)素晴らしいし、頭も非常に切れる」と語り、「マルコ氏も素晴らしい。優れた人物は他にもたくさんいる」とトランプ氏は述べた。

また、現職の副大統領であることが、共和党予備選での有利な立場につながる可能性があると示唆した。

「副大統領という立場にある人が、優秀であれば、その人が有利になるのは当然だ」と述べ、「(バンス氏が)最有力か?」という問いには「その可能性は大いにある」と応じたが、共和党内には他にも有力な人物が多くいるとも付け加えた。

ルビオ氏についても、現在国務長官として、米国の外交を担うほか、マイク・ウォルツ氏が国連大使に指名されたことを受け、暫定国家安全保障問題担当大統領補佐官も務めており、政権内での存在感を高めている。

トランプ氏は、自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」に「マルコ・ルビオ、信じられないほど優秀だ。問題があれば、マルコに電話すればすぐに解決してくれる」と投稿した。

トランプ氏とルビオ氏の関係は、2016年の大統領選で対立していた当時とは一転し、現在は強固な同盟関係となっている。一方で、民主党に関しては「完全に混乱している」と述べた。明確なリーダーが見当たらないと指摘し、民主党の将来のリーダーについては、バーニー・サンダース上院議員(バーモント州)が高齢ながらも「まだ鋭い洞察力」を保っていると評価。83歳という年齢にも触れた。また、ジャスミン・クロケット下院議員(テキサス州)については、民主党内で「党の未来」とされていることに疑問を呈し、有力候補ではないと退けた。

民主党の有力候補としては、サンダース氏と共に「寡頭政治と闘う」ツアーを行っているアレクサンドリア・オカシオ=コルテス下院議員(ニューヨーク州)や、2026年で任期満了を迎えるカリフォルニア州知事ギャビン・ニューサム氏などの名前も取り沙汰されている。

「アメリカには二大政党制が必要だ。挑戦し合うことが重要だ」と、トランプ氏は述べ、健全な政党間競争の必要性も強調した。

経験豊富なジャーナリストであり、テレビのニュースレポーター兼アンカーとして、最新ニュースを報道し、NTD のデジタルチームにオリジナルのニュースコンテンツを提供している。