アメリカが欧州の同盟国に国防支出の増加を強く求める中、NATOのマルク・ルッテ事務総長は、2月15日のミュンヘン安全保障会議で欧州加盟国に提案した。ルッテ氏は不満を抱くのではなく解決策を示すよう求め、欧州の軍事支出増加の必要性を強調した。
マルク・ルッテ事務総長は次のように述べた。
「私は欧州の友人たちに言いたい。議論に参加し、自分たちができるかどうかを不満に思うのではなく、交渉に参加し、具体的な提案やアイデアを示してほしい。支出を増やし、訓練や武器供給を続け、安全保障のあり方について具体的なアイデアを示してほしい」
ルッテ氏は、米国が欧州の国防への投資が不十分であると考えるのは正しいと述べ、NATO加盟国は国防支出をGDPの2%を明確に超える水準に引き上げる必要があると強調した。
ルッテ氏は「アメリカ、現在の政府も含め、NATOに対する絶対的なコミットメントを持っているが、同時に欧州側も支出を増やす必要がある。彼らは正しいことを言っている。私たちの支出はまだ十分ではない」と述べた。
ルッテ氏は、加盟国が4月や5月までに合意を達成することを望んでおり、国防支出の目標は2%を大幅に超えるものになるとしている。
EU委員会のウルズラ・フォン・デア・ライエン議長も、2月14日のミュンヘン安全保障会議で、欧州の安全問題においてより多くの行動を示す必要があると述べ、国防支出の割合を3%以上に引き上げることを提案した。
ドナルド・トランプ米大統領は、NATO加盟国が米国に過度に依存していると指摘し、同盟国には国防支出をGDPの5%に引き上げるよう繰り返し求めている。
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