9日、米ニューヨークを拠点とする中国古典舞踊の最高峰・神韻芸術団が兵庫県立芸術文化センターKOBELCO大ホールで公演を行い、万雷の拍手で西宮公演は幕を閉じた。次は、10~11日に大阪府堺市のフェニーチェ堺(堺市民芸術文化ホール)大ホールで、14~16日に埼玉県大宮の大宮ソニックシティ大ホールで公演を行う予定だ。
「失われた中国伝統文化の復興」を掲げる神韻芸術団は、毎シーズン世界各国の名だたる劇場で上演している。巧みな舞踊に色鮮やかな衣装、雄壮な音楽、そして豪華で華麗なデジタル背景幕で、毎年一新された演目を披露する。
元タカラジェンヌが「本当に毎回素晴らしい」と感嘆
この日で神韻の公演を鑑賞するのは3回目となる、元宝塚歌劇団雪組副組長の麻樹ゆめみさんは「本当に毎回素晴らしい」と絶賛した。麻樹さんは、現在も歌手・女優・講師として多方面にわたり幅広く活躍している。
「今回は皆さんの衣装の着こなし、衣装の袖を使っての踊りが本当に素晴らしかった。ダンサーの動きが全部揃ているのはさすがだなと思いました。素晴らしかったです」
麻樹さんは「映像とダンサーさんの動きとのコラボレーションもすごいです」と語った。公演では、神韻ダンサーの舞踊と、舞台後方に麗しい光景を映し出すデジタル背景幕がシンクロすることで、観客を古代への旅へといざない、古き良き時代の中国王朝を歴遊する体験を味わうことができる。
さらに、麻樹さんは「男性舞踊では、やっぱり男性がすごい力強くて、ジャンプ力とかも跳躍のところもすごい」「女性の方も力強さもありながらも、やっぱりどこか品がありました。もちろん柔軟性も素晴らしいですし、回転力とか本当に皆さんが日々の努力というのが舞台にすごい現れてるんだなと思います」と、神韻ダンサーたちの卓越した舞踊を讃えた。
神韻の公演を繰り返し鑑賞している理由については、「毎回違う演目が見れるので、毎回違った西遊記が見れるのがまた面白い」と語った。
麻樹さんは神韻の公演を鑑賞して、「1年を通して幸せに暮らせるかな」と思ったいう。
「皇帝が見ていた芸術、本物を見ているような感じ」商社社長が称賛
油圧クレーン専門商社で代表取締役を務める相川幸樹さんは、神韻の公演について「非常に堪能しています」と感想を述べた。
「やはり立派な身体能力です。素晴らしいものですね」と神韻ダンサーの身体能力について驚きを語り、「稽古を一生懸命やっているんだなと思います」と語った。
古典劇についても、相川さんは「皇帝が見ていた芸術、本物を見ているような感じで、非常に感動しました」と称賛していた。神韻の公演は古典舞踊や舞踊劇、歌曲の独唱、中国楽器の独奏など、約20の短い演目からなる。
神韻の音楽も心に響いたといい、「非常にいいですね。生演奏もよかったです。テノール歌手の声量もすごかった」と感動を口にした。
オーケストラピットでは神韻交響楽団が舞台演出に合わせ、ダイナミックかつ繊細な音色を奏でる。二胡や琵琶、銅鑼など中国古典楽器を融合させたオーケストラは情緒豊かなサウンドを織りなし、古代文明の息吹を伝える。
「一言で言い表されない」「沁み渡る」…絶賛の声相次ぐ
株式会社メイコー化粧品の監査役である河野しのぶさんは、神韻の公演は「素晴らしかったです。もう一言では言い表せないですね」と絶賛。他の公演と比べて、「その華やかさとか、全然違います」と称賛していた。
河野さんは、神韻ダンサーの身体の柔軟性や表情についても感動したと語り、「立っている姿も、手の先もすごく綺麗にしている」と舞踊の精巧さを称賛した。
河野さんは、中国楽器・二胡の独奏にも感激していた。「すごいです。震えちゃいますね。沁み渡る感じ」と、古典音楽を堪能していた。
神韻のいくつかの演目の中では、舞台上のダンサーが舞台上の奥に消えたと思ったら、背景幕の中に登場し、逆に背景幕に映された人物が舞台に登場するといった演出があり、舞台と背景幕が協応している。この技術は神韻が特許を取得している。
これについて、河野さんは「ポンと姿がいなくなったけど、すぐ映像に変わるとか。あれもすごく構成が上手。あのようなものは日本ではない」と語った。
神韻は共産主義以前の中国の伝統文化を世界中の観客に披露し、伝統文化の復興を使命としている。河野さんは、「中国の伝統文化はやはり神の存在をとても信じる国だった」「伝統文化はとても大切で、やっぱり信仰というのも大切だと思うんですよね」と述べ、神韻の使命に同意した。
有限会社あらいの代表取締役である新井典子さんは、「まず鮮やかで、演奏もすごかった。素晴らしかったね」と感激していた。
新井さんは鑑賞する前は音楽は録音だと思っていたが、オーケストラが生で演奏していることに感動したと語り、「演奏も良かったし、オーケストラも良かったね」と述べた。
新井さんは、神韻のダンサーが中国から人だけでなく、日本やアメリカ、ヨーロッパ出身のダンサーなど、世界のトップアーティストが集まっていることを知り、驚いたと述べた。
最後に、新井さんは「最後までパワーをすごくもらった、元気が出たらまた見に来たい」と締めくくった。
2006年に設立された神韻は今や8つの同規模の芸術団を持つに至り、それぞれ専属のオーケストラを擁している。2024年の世界巡回ツアーでは24か国の200近い都市で巡回公演を行い、数々の世界トップレベルの劇場で満員の大盛況を記録した。
神韻は巡回公演を行ない、一大センセーションを巻き起こしている。著名なブロードウェイ評論家であるリチャード・コネマ氏は「これまで4千以上の舞台を評価してきましたが、今夜観た舞台に匹敵するものはありません」と評価。元バンクーバーオペラ芸術監督のアーヴィング・ガットマン博士も、「想像力と創造性に圧倒された。驚嘆に値する」と称賛した。
アカデミー賞を受賞したハリウッド女優のケイト・ブランジェット氏は、「至高の体験…極上の美しさ」と評し、米紙ラ・ヴォーチェ・ディ・ニューヨークは「言葉では言い表せない。驚嘆と感動…心奪われた舞台。まさに奇跡」と絶賛している。
2013年、トランプ次期大統領の次男エリック・トランプ氏と妻のララ・トランプ氏も神韻の公演を鑑賞し、エリック氏は「本当にファンタスティックな作品」「文化的に本当に素晴らしい。演技も舞踊も素晴らしい」と感動を語っている。
台湾では最高位を含む財政界の上層が劇場に足を運んでいる。これまでに神韻を4回鑑賞している、頼清徳総統は昨年(当時は副総統)、「神韻公演の内容は年を追うごとにますます洗練されている。優れたアーティストたちであり、その舞踊は非常に美しい」「多くの人に神韻を見てほしい」と総統府報道官を通じてコメントしている。
昨年、神韻芸術団が台湾で公演を行う際、蔡英文前総統と頼清徳総統が神韻に対し歓迎の意を示していた。
その類いまれなる公演に芸術や芸能界、政界、経済界、学術界など各界の観客から絶賛する声が相次いでおり、世界の公職者から表彰状や祝辞などが神韻に送られている。
大紀元は神韻芸術団の後援として、2006年の芸術団創設以来、観客の声を伝えています。
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