ウクライナ国防情報局は10月24日、北朝鮮兵士の一部がロシア西部のクルスク州に進入したと発表した。この地域はウクライナと国境を接しており、ここ数週間、ロシアとウクライナの両軍が対峙している。
北朝鮮兵士の配備状況
10月24日、ウクライナ国防情報局の公式Telegramチャンネルによると、ロシアに配備された北朝鮮兵士は約1万2千人で、その内訳には500人の将校と3人の将軍が含まれている。また、彼らはロシア極東の5つの基地で訓練を受けている。
情報局は、10月23日にクルスク州で北朝鮮兵士の存在を確認したと述べている。この地域では、8月6日にウクライナがロシア本土に対して行った奇襲攻撃以来、ウクライナ軍が防衛拠点を設けている。
ロシアの対応
ウクライナの情報筋によると、モスクワはロシアのユヌス=ベク・エフクロフ副国防相に北朝鮮軍の「訓練と適応」の監督を任命した。数週間かけて北朝鮮部隊を戦場に適応させ、その後ウクライナとの戦闘に投入する計画だとされている。
米国の見解
10月23日、米国家安全保障会議のジョン・カービー報道官は記者団に対し、少なくとも3千人の北朝鮮兵士が10月にロシア東部に到着したと発表した。カービー氏によれば、これらの部隊は10月上旬から中旬にかけてロシアに入り、3つの基地で基本的な戦闘訓練を受けているとのことだ。
プーチン大統領の発言
24日、BRICS首脳会議において、プーチン大統領は北朝鮮兵士のロシアでの訓練についての直接的な確認も否定もしなかった。北朝鮮兵士がウクライナ戦争に参加するという報道について質問されると、プーチン大統領は平壌と「連絡を取り合っている」と述べた。
また、プーチン大統領は6月に北朝鮮と締結した「包括的戦略的パートナーシップ」に言及し、「どちらかが侵略を受けた場合には相互に援助することを約束した」と述べた。
また「北朝鮮指導部が我々の合意を真剣に受け止めていると信じている」とプーチン大統領は語り、「しかし、我々が何をどうするかは我々の問題だ」と付け加えた。
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