社会問題 中国で出世の秘密は「お偉いさんのベッドに潜り込むこと」?

中国・貴州省で権力を笠に着る女知事 収賄発覚で懲役 「性的パートナー」58人

2024/09/27
更新: 2024/09/27

中国貴州省黔南州の女州長(知事)で同州の共産党副書記も務めていた鐘陽(女、52歳)が約6千万元(約12億円)のワイロを受け取っていたとして、懲役13年および党籍はく奪に処されたことが1日、報じられた。

腐敗官僚はあまりに大量発生しているがために、そのようなニュースには見慣れている中国人だが、鐘の場合は独身女性(子供なし)であること、そして「58人の男性部下と性的関係を持っていた」ことが報じられ、彼女の乱れた私生活が中国のネット上で話題になった。

中国メディアによると、鐘陽は江西省の農村出身の独身で、両親は、彼女を大学に行かせるために本当に苦労をしたという。しかし、大学卒業後、彼女は中国共産党(中共)に入党し、「上司のベッドにもぐりこむ」ことで出世を重ね、わずか26歳の若さで県の二番手になるほどのスピード出世を遂げている。

鐘の座右の銘は「寝たベッドが多いほど官位も上がる」だったそうだ。

鐘を知る者によれば、彼女は普段から「恋人」を囲っていることをオープンにしており、公共の場であっても男性と抱き合ったりして、ホテルへの出入りも秘密にしていなかった。彼女の自宅もオフィスもゴムが大量にあって、周囲の男性は目をつけられたら終わり、彼女から逃れられる男はいなかったという。

それら「性的パートナー」のなかには、鐘の権力に頼りたい者もいれば、彼女の権力を恐れてパートナーにならざるを得なかった者もいたという。

鐘の件は、中共体制内における深刻な権力濫用とモラル崩壊の問題を浮き彫りにしていると指摘する声も多いが、実際、これは中共の体制が生み出した現象の1つだ。

中国の官界において、女性公務員が女の武器を利用して昇進し、偉くなった後は今度は愛人を抱えるケースはあまりに多い。男女を問わず、中共官僚にとって、男女関係にだらしないのは一種の伝統のようなものになっているといっても過言ではない。

中国共産党は建党初期から、大規模に「若い妻に乗り換える」現象が蔓延し、当時の中国共産党指導者であった毛沢東も乱れた男女関係を持っていた。

江沢民時代になると、中共の高層は腐敗と淫乱がさらに横行した。江沢民自身も宋祖英、李瑞英、黄丽满、陳至立の4人の愛人がいて、4人はいずれも大出世している。

落馬した腐敗官僚で2016年に病気により死亡した広東省茂名市の元トップ・羅荫国(市委書記)は、かつて中央からの調査チームに対し、こう話したことがある。「みんな私のことを腐敗官僚だと思っているけれど、そもそもの問題は、腐敗ではない官僚などどこにいるのか、ということだ。私くらいのポストにいる人で、腐敗でない人は誰か、名前がいえるのか? 私を調査する人も、あなたは自分はキレイ(腐敗ではない)だと言えるか? 腐敗は当たり前の状態なのに、なぜ私だけを捕まえるのか?」

その時の映像はこれだ。

(広東省茂名市の元トップ・羅荫国の映像)

李凌
エポックタイムズ記者。主に中国関連報道を担当。大学では経済学を専攻。カウンセラー育成学校で心理カウンセリングも学んだ。中国の真実の姿を伝えます!
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