ネパール旅行から帰国した上海の王さん(男性、68歳)は、1万6千元(約32万円)の携帯電話料金を請求されたことがわかった。
関連トピックスは先月、中国SNSのトレンド入りし、物議を醸した。
父親の巨額請求を後から知った息子さんは、中国メディア「新聞透視」にこの件を訴えた。
「父親は昨年末にネパールに8日間旅行した。ネパールにいる間、ウィーチャット(微信、中国SNS)の友人へ投稿をシェアできる機能『モーメンツ(朋友圈)』に投稿をした。投稿直後、携帯電話会社から『通話料が500元(約1万円)を超え』ことを知らせるSMSが届いた。それ以降、携帯からはインターネットに接続できなくなった」
「しかし帰国すると、電話代1万6千元(約32万円)を請求された」という。
この請求が不当と感じた王さんは息子に内緒で5千元(約10万円)費やして弁護士を雇い、携帯会社と交渉させることにした。交渉の結果、電話会社は通話料の3千元(約6万円)減額に同意した。しかし、交渉期間(8か月間)も延滞金がかかり、当初の通話料プラス延滞金で請求は計2万6千元(約53万円)にまで膨れ上がってしまったという。
携帯会社の職員は「海外旅行する際に、なぜ携帯電話のデータローミング(契約している携帯電話会社の通信エリア外にいる場合、ほかの携帯電話会社の回線を使ってデータ通信をする方法)をオフにしないのか」と冷ややかだ。王さんの息子さんは「70歳近い老人がそんなこと出来ると思うのか?」と反論。「滞納金の増え方も不当だ」と感じている。
最終的に巨額請求をした携帯会社「上海電信」は料金の30%引きを提示したが、王さん家族は依然として受け入れ難いとしている。
関連話題には「このような通信会社の請求方法は詐欺に等しい」などと非難が殺到している。
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編者註:海外に行ったときにローミングをオンにしていると、次のようなことが起こります:
通話・データの利用が可能:
- 現地の携帯電話会社のネットワークを利用して、通話、SMS、インターネット接続が可能になります。通常、現地の通信会社とあなたの通信会社が提携している場合、ローミングが機能します。
料金が高額になる可能性:
- 通常の国内利用よりも通話、SMS、データ通信の料金が高額になることがあります。特にデータローミングを使うと、短時間のインターネット使用でも大きな費用が発生することがあります。
通信速度やサービスが変わる:
- 現地のネットワーク環境によって通信速度やサービスの質が異なる場合があります。4Gや5Gが利用できない地域もあるため、ネット接続が遅くなることもあります。
データローミングの自動接続:
- データローミングをオンにしていると、自動的に現地のネットワークに接続してしまうため、意図せずにデータ通信料が発生することがあります。特にバックグラウンドでアプリがデータを使う場合、気づかないうちに多額の費用がかかることもあります。
現地の通信会社のカバーエリアに依存:
- ローミング中は現地の通信会社のカバーエリアに依存するため、電波が届きにくい地域では通信が不安定になることもあります。
海外でローミングを使用する際は、通信会社のプランや料金設定を確認し、必要に応じてデータローミングをオフにしたり、海外用のSIMカードやWi-Fiレンタルを利用するのも良い方法です。
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