経済破綻に伴う失業ブームのなか、どうしても職につきたい武漢市の19歳青年・盧くんが、整形病院にそそのかされて豊胸手術を行ったことがわかり、事件は世論の怒りを引き起こした。
手術のために巨額の借金を背負った盧さん。その母親は中国のテレビに出て、こう訴えた。
「息子は知的障害者で、その知能レベルは5歳児ほどしかない。武漢市にある整形病院は、病院での仕事を探していた息子に対し、『胸を大きくしたらライブ配信の仕事ができるよ、フォロワーを増やしてお金もたくさん稼げる』などとそそのかし、手術代金3万元(約60万円)の借金をつくらせて豊胸手術を行った」という。
この件はテレビ局や弁護士の協力もあって、盧くんの借金は取り消しになったが、豊胸手術はもうすでに終えているため、「豊胸バッグを取り出すための再手術が必要」と母親は心を痛めている。
学生や若者狙った詐欺多発
景気低迷に伴い、中国では求人詐欺、広告詐欺、融資詐欺などあらゆる詐欺が増えている。この事態に、「ますます多くの現役学生や新卒者が詐欺のターゲットとして狙われている」と中国当局も認めているほどだ。
先月も、仕事探しの大学生が詐欺に遭った。中国メディア「新民晩報」によると、食品配達のアルバイトを探していた大学生の陳さんは、自転車レンタル店と「電動自転車のレンタル契約(1年)」を結んだ。レンタル店の職員は中国のフードデリバリー大手「美団」の採用担当者のふりをし、「仕事を始める前には自転車を借りなければならない」とだまして契約させたという。
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