7日午前、中国遼寧省瀋陽市にある国際空港「瀋陽桃仙国際空港」の滑走路上にまるで天から降ってきたかのような、大量の異物が出現した。その影響をうけ、全便欠航を余儀なくされた。
この緊急事態に、大勢の空港スタッフが滑走路入りし、撤去作業を行った。午後になってようやく運航再開された。
「瀋陽空港で空から降ってきた不明物」と題された動画が中国SNSで猛拡散され、ネット上で「不明物の正体」に関する議論がとてもホットだ。
「滑走路上に明らかな亀裂ができている」ことが動画から確認できるため、「不明物はかなりの破壊力があるか、かなり高いところから落ちてきたものだ」と指摘する声や「不明物は空から降ってきたのではなく、どこかのおから工事の産物なんじゃないか」と指摘する声も上がっており、 謎は深まるばかりだ。
「あの不明物はいったい何だったのか……」中国メディアの取材に対し、複数の空港職員はいずれも「わからないし、通知を受けていない」と答えている。
なお、「おから工事」とは「中国特有の手抜き工事」のことで、豆腐のおから(豆腐渣)のように、手で砕けるほど脆いことからそのように呼ばれている。その原因として、拝金主義の横行や、住宅の品質や企業の社会的責任よりも利益の追求を優先する風潮が挙げられる。こうした「おから工事」は、共産党統治下の中国では以前から大きな社会問題となっている。
その「品質のひどさ」は、まさに桁外れである。排水管の亀裂、天井や電気系統の欠陥、壁のひび割れ、あらゆる箇所からの水漏れ、さらにはガラス窓が「窓枠ごと外れる」など、とても新築物件とは思えないようなものばかりだ。
そのほか、「指一本で穴があく」という石膏ボードのようなコンクリート壁、足で踏むと「砕ける」階段、さらには「鉄筋の代わりに竹を使用した住宅」など、とても信じ難いものもある。
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