トランプ氏、副大統領候補をほぼ決定か

2024/06/24
更新: 2024/06/24

2024年アメリカ大統領選挙に向け、トランプ前大統領は、副大統領候補をほぼ決定したと述べた。6月22日、フィラデルフィアでのキャンペーン中、NBCの記者が副大統領候補について質問すると、トランプ氏は「頭の中では決まっている」と答えた。さらに、6月27日のジョー・バイデン大統領との初討論会にその人物が「おそらく」出席することを示唆した。

「彼はそこにいるだろう」とトランプ氏は語り、「多くの人々が来ると思う」と続けた。しかし現時点では「誰も知らない」と付け加えた。

最近、トランプ氏は副大統領候補の最終候補として6人の名前を挙げた。オハイオ州選出のJ.D.ヴァンス上院議員、サウスカロライナ州選出のティム・スコット上院議員、フロリダ州選出のマルコ・ルビオ上院議員、フロリダ州知事のロン・デサンティス氏、ノースダコタ州知事のダグ・バーガム氏、そしてベン・カーソン医師である。

バーガム氏は6月23日にCNNの「State of the Union」に出演した。最有力候補として注目されているバーガム氏は「トランプ前大統領は誰を副大統領に選んでも選挙に勝つことができる」と述べ、副大統領選びの影響は小さいとの見解を示した。彼は1960年の大統領選挙で、リンドン・ジョンソン元大統領がジョン・F・ケネディ元大統領をテキサスで勝利に導いた時以来、副大統領候補が結果に影響を与えたことはないと指摘した。

一方で、バーガム氏の意見に異を唱える声もある。特にトランプ氏が刑事裁判を抱えている状況と、バイデン大統領の年齢に対する懸念がある中で、副大統領候補の選定がこれまで以上に重要だと考える者もいる。フロリダ州の政治学者スーザン・マクマナス氏は「近年で最も重要な副大統領選出になるだろう」とエポックタイムズに語っている。

通常、副大統領候補は有権者の投票行動に大きな影響を与えないが、今年の前例のない状況はトップ候補者とその副大統領候補、さらには有権者にとって大きな関心事となっている。

バイデン大統領はカマラ・ハリス副大統領と再選を目指している。一方でトランプ氏は共和党全国大会で副大統領候補を発表する意向を示している。この大会は7月15日に開催する予定で、その4日前にトランプ氏はニューヨークでの刑事裁判の判決を受ける予定だ。

この判決の結果次第では、罰金、自宅監禁、保護観察、または投獄などの処罰を受ける。

両候補ともに年齢が懸念されているが、特にバイデン大統領の年齢が問題視されている。今年2月のタイムズ/シエナの世論調査では、有権者の45%が「バイデン大統領の年齢は大統領職をこなすのに問題がある」と感じている一方、トランプ氏については19%が同様に感じている。

いずれの候補者が11月の選挙で勝利しても、次の任期終了時にはアメリカ史上最年長の大統領となる。

「現代に合った古き良きジャーナリズム」を掲げる報道記者。表現の自由や若者のトランスジェンダー運動など、さまざまなテーマで執筆している。エポックタイムズ入社前は、オハイオ州の新聞社で20年以上にわたり記者としての経験を積み、数冊の本を出版した。ケント州立大学ジャーナリズム科卒。
エポックタイムズ記者。主に議会に関する報道を担当。
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