米戦争省(ペンタゴン)は8月7日、未確認異常現象(UAP、いわゆるUFO)に関する第5弾の機密解除文書を正式に公開した。今回の公開では、公式に作成された目撃概念図や軍が撮影した追跡映像が複数含まれ、米軍基地や米国本土上空で発生した複数の謎の飛行物体との遭遇事案が明らかになった。
これは、トランプ大統領が今年初めに署名した大統領令を受け、「大統領UAP遭遇事案機密解除・報告システム」(PURSUE)計画の下で公開された、最新の歴史的・機密解除文書である。
今回公開された41件の文書には、10本余りの映像、複数の画像、20件余りのPDF文書などがあり、その時期は1953年から2026年に及ぶ。中でも米軍基地、中東上空、米国本土における謎の「三角形物体」や「球体」との遭遇事案が高い関心を集めている。
米軍、中東上空で謎の球体を追跡
新たに公開された映像や情報報告の中で、中東上空での遭遇事案が大きな焦点となっている。
オマーン湾AC-130J攻撃機事案(2021年9月) 機密解除文書には、特殊作戦部隊がAC-130J攻撃機から撮影した映像6本がある。付随する情報報告によれば、米軍部隊がオマーン湾で実弾演習を行っていた際、最大25件のUAP遭遇事案が記録されたという。これらは直径約4フィート(1.2メートル)の暗色の「冷たい球体」で、飛行速度は時速250〜1300マイル(約400〜2090キロ)に達し、激しい機動飛行や編隊変換を行っただけでなく、攻撃機が主砲を発射した際にも反応を示した。
中東の人口密集地における追跡映像(2025年) 米中央軍が提出した別の映像では、米軍機に搭載された赤外線センサーが中東のある町の上空で、円形の球体が極めて高速で画面を水平に横切る様子を捉えている。センサーは1分39秒の間に、撮影モードや倍率を複数回調整していた。
ペンタゴンの全域異常解決局(AARO)は、これら中東での遭遇事案について、現時点でいずれも「説明不能」だとしている。
アフガニスタン基地と米本土に現れた「三角形UFO」
今回の発表の焦点の一つは、連邦捜査局(FBI)が複数の目撃者の直接証言に基づき、2026年に特別に作成した公式デジタル概念図で、複数の謎の三角形UFO目撃事案が明らかになった。
アフガニスタン・バグラム空軍基地(2002年6月) 文書(FBI-UAP-D025)には、24年前のある未明、アフガニスタンのバグラム空軍基地で米軍パイロットが体験した出来事が記録されている。
このパイロットの回想によれば、全長約500フィート(約152メートル)と推定される正三角形の巨大な無音の物体が頭上を通過し、夜空の星の光を直接遮ったという。当時同行していた別のパイロットは「見えたか?」と驚きの声を上げたという。
コロラドスプリングスの半透明三角形(2023年10月) 文書(FBI-UAP-D027)には、元国防総省職員とその妻の遭遇事案が記録されている。目撃者によれば、SUVほどの大きさで、ほぼ透明でありながら「水中の波紋」のような光の歪みを伴う完璧な三角形の物体が、無音のまま自宅前を飛行した。物体の後端には銀青色の光の帯があり、最後はほぼ垂直に近い角度で傾いて飛び去ったという。
コロラドスプリングスの巨大な黒い三角形(2023年10月) 文書(FBI-UAP-D031)には、別の独立した事案が記録されている。目撃者は、自身がいた駐車場ほどの大きさで、厚みはビル3〜5階分ほどある純黒色の正三角形の物体が雲の中から現れるのを目撃した。物体の三つの角にはそれぞれ赤色灯が灯っており、マッハ1〜2に達する速度で急旋回したという。
軍関係者の目撃事案(2011年6月または7月) 文書(FBI-UAP-D029)は、米軍の元隊員2人の証言に基づき、空中に出現した、各角に光を灯した巨大な暗色の三角形物体を描いたものである。
戦争省 いずれも「未解決」
戦争省広報担当次官補兼首席報道官のショーン・パーネル氏は、当局は今後も「順次公開」の方式でさらなる機密解除文書を公開していくと述べた。
当局は、一般向けに公開している専用ウェブサイト上で、現在ファイル化されているすべての事案は「未解決」事項に分類されると強調している。これは、これらの観測された現象や物体の物理的性質について、米政府および軍が現時点で明確な公式結論を示すことができていないことを意味する。
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