中国 「中国製」は信頼できない?

シャオミの「そうじロボット」が自然発火して住宅火災

2024/06/24
更新: 2024/06/24

中国江蘇省南通市に住む張さん(女性)が投稿した「掃除ロボット自然発火で家が燃えた」と訴える動画が拡散され、「中国製品の安全性」に関する懸念がまたも話題になった。

張さんによると、燃えたのは「中国のアップル」とも呼ばれる同国のスマートフォンメーカー、シャオミ(小米科技、Xiaomi)の床掃除ロボットだ。

火災に関する調査認定書には「出火元はそうじロボットの充電器」と判定している。いっぽう、シャオミ側は「自社製品に問題があることに関しては否定していない」と認めたものの、弁償額は少なく、143平方メートルの家屋のリフォームや清掃、工事期間中のホテル代など合わせて、3万元(約65万円)だった。

「こんな価格でリフォームやってくれる会社はどこもない!」とシャオミの弁償額に不満を漏らす彼女は今月15日、この件をSNSに晒した。

張さんは「3週間も交渉しているのに結果が出ない」として、今後は法的手段に訴える予定だという。

張さんの不運をめぐり、SNS上では「良く燃える(自然発火)のは中国製EV車だけではなかったのね」といった皮肉のほか、「うちのロボットのことも心配になってきた」と不安も広がっている。

今月にもシャオミの携帯電話に関する事故が中国メディアによって報道されたばかりだ。

広東省深セン市のテレビ局によると、今月14日、食事中にシャオミの携帯電話を、太ももの内腿に、置いたまま食事をしていた四川省の市民が火傷した。問題の携帯は9か月前に購入したばかりのものだという。

事故の後、メーカー側は「外的刺激によるバッテリー損傷」として「携帯の品質の問題ではない」と主張。もちろん、足に置いていただけで火傷をさせられた市民は「とうてい納得できない」と反発している。

近年、リチウム電池の普及に伴い、安全基準にも適合しない粗悪品が大量生産され、社会問題にもなっている。特に中国製電気自動車の自然発火事故は後を絶たない。

李凌
エポックタイムズ記者。主に中国関連報道を担当。大学では経済学を専攻。カウンセラー育成学校で心理カウンセリングも学んだ。中国の真実の姿を伝えます!
関連特集: 中国