中国で突然死が増加 「新型コロナの流行がずっと続いている」=感染症専門家

2024/06/08
更新: 2024/06/08

中国の感染症の状況がさらに悪化し、突然死が増加、死者数が急激に上昇している。ここでは、その背景にある突然死の増加についてウイルス専門家の分析を紹介する。

中国の市民は「最近流行っているウイルスは何だろうか? 私たちの免疫システムは、ほとんどパニック状態だ。小児科は患者で溢れかえり、高熱は下がらず、風邪の症状や鼻水が止まらない」と話す。

最近のネット動画によると、中国は新たな感染症のピークに直面しており、多くの子供たちが感染し、「大白肺」と呼ばれる症状が再び出現しており、病院のベッドは不足している状況が報告されている。

ヨーロッパのウイルス学と感染症の専門家である董宇紅博士は、次のように述べた。

「これは、中国での新型コロナウイルスの流行が実際にはずっと続いていることを示している。しかし、中共(中国共産党)政府は感染症に関する情報を報道せず、隠蔽や抑圧の手段を用いているため、実際はどの程度感染しているのか、また亡くなっているのかの情報が、市民に十分に伝わっていない状況が存在している」

昨年の後半から、子供たちの間で、新型コロナウイルスが広がり始め、その後大人の間にも感染が広がった。中共政府は、国際社会に対しては、感染の深刻さを否定しているが、国内では病名を変更して状況を隠しているようだ。

中共政府の公式な発表によると、いわゆる「百日咳」の患者数が4月には9万件を超え、前年同期の1074件と比べて約83倍に急増している。実際の患者数はこれよりも多いかもしれない。

新型コロナウイルスの感染が拡大する中で、死亡者数は増加しており、高齢者から若者に至るまで、突然死やその場で倒れるケースが増えている。特に4月以降、突然死の報告が多くなっている。4月の中旬には、陝西省西安市でフードデリバリーの配達員が急病で倒れて亡くなる様子を捉えた動画が、注目を集めた。

政府が公表した公式の訃報によれば、今年の4月中旬から5月の初めにかけて、黒竜江省や内モンゴル自治区で少なくとも6人の若い警察官が突然命を落とした。中には31歳という若さで亡くなった人もいるそうだ。

董宇紅博士によると、「このウイルスは、症状が現れないまま低酸素状態をもたらし、急性呼吸困難症候群を引き起こして広範囲に肺の変化をもたらすことがある。

その結果、肺が正常に機能しなくなり、酸素不足になり、これは命に関わることもあるが、普通は突然死には至らない。ただし、知らず知らずのうちに肺に深刻な変化が生じ、これが非常に重大で、致命的な問題を引き起こすことがある」と述べている。

また、ウイルスが血管に異常を引き起こし、心筋梗塞や脳梗塞を誘発し、これが突然死の一因となることがあると指摘している。

董宇紅博士はさらに、「ウイルスが血管に異常を起こし血栓を形成すると、心臓や脳に血栓ができ、それが心筋梗塞や脳梗塞を引き起こす。これらは、突然死の一般的な原因になる」とも述べている。

「また、ウイルスは神経系にも影響を及ぼす可能性がある。特に、脳の中枢である呼吸中枢は、私たちの肺や呼吸システム全体の動作をコントロールする重要な部分だ。呼吸中枢が損傷すると、突然死に至ることがある」とも述べている。

情報源によれば、感染の事実を隠す目的で、中共が内部で出した指示には、感染の重大性を公にしないようにとの内容が含まれているという。

具体的には、「新型コロナウイルス」という言葉の使用を禁止するよう求め、病院による新型コロナウイルスの診断証明の発行を禁止し、さらに新型コロナウイルスに関連する資料を、すべて破棄するよう指示していたという。

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