「空白」が大半の香港紙トップ紙面 中国共産党へ無言の抵抗 「天安門事件35周年」前夜

2024/06/04
更新: 2024/06/06

天安門事件35周年」を前に、香港のキリスト教新聞「時代論壇」(Christian Times)は2日、最新刊の一面トップの大半や社説ページの一部を「空白」にした。天安門事件の追悼を厳しく禁じる中国共産党当局への「無言の抵抗」と「犠牲者追悼」の意を表わすものと考えられる。

同紙の「空白」箇所には「今期の一面特集は事情により掲載できません。読者の皆様のご理解のほどよろしくお願いいたします」という「苦しい言い訳」が載っていた。

だが、同紙社説ページには、「メディアとして歴史と読者に恥じるべきではない。しかし、目下の情勢に対処するため、空白にするしかないのだ」と堂々と「空白」の理由について明かしている。

香港では毎年、天安門事件の追悼集会が開かれてきたが、反体制活動を禁じる「香港国家安全法」の成立や中国共産党当局の締めつけなどにより、今は開けなくなっている。

先月28日、香港警察はSNSに扇動的なメッセージを投稿したとして「国家安全条例違反」の疑いで6人を逮捕したばかりだ。

最新刊の一面トップの大半が「空白」の「時代論壇」のウェブサイト(ネットより)

 

最新刊の記事ページの大半が「空白」や「文字化け」の香港紙「時代論壇」のウェブページ(ネットより)
李凌
エポックタイムズ記者。主に中国関連報道を担当。大学では経済学を専攻。カウンセラー育成学校で心理カウンセリングも学んだ。中国の真実の姿を伝えます!