トランプ氏、「ヘイリー氏がチームに加わる」と表明

2024/05/27
更新: 2024/05/27

サウスカロライナ州のニッキー・ヘイリー元知事が、今年の共和党予備選でトランプ氏に挑んだ後、同氏に投票すると発表した。これに対し、トランプ前大統領はヘイリー氏が何らかの形で自身のチームに加わると確信していると述べた。

ヘイリー氏はトランプ政権初期に国連大使を務めた。今回の発言は5月22日に大統領選を撤退して以来の初めてのもので、トランプ氏を支持する意向を表明し、バイデン大統領の政権を「大失敗」と批判した。

ニューヨークのブロンクスでの選挙集会後、トランプ氏はNews 12 New Yorkのインタビューに応じ、ヘイリー氏が大統領選から撤退した後、公に自身への支持を表明したことに反応した。

ヘイリー氏が自分のチーム、あるいは副大統領候補者に加わる可能性について問われたとき、トランプ氏が前向きな反応を示したのだ。

「ええ、彼女が私たちのチームに加わると思う。私たちは多くの同じアイデアや考えを共有しているから。ヘイリー氏の発言に感謝する。ご存知のとおり、我々の選挙戦はひどいものだった。かなりひどいものだったが、ヘイリー氏は非常に有能な人物であり、何らかの形で間違いなく我々のチームに加わると確信している」と述べた。

この支持表明は、大きな変化をもたらしている。共和党予備選挙での激しい戦いにも関わらず、ヘイリー氏の態度の変化は、現政権に対する共和党の統一された姿勢を示している。総選挙に向けて保守派の支持を固める戦略的な一手となっている。

また、トランプ氏はインタビューで副大統領候補のトップ3を明かすことを避けたが、以前にヘイリー氏が副大統領候補のリストには含まれていないと述べていた。

以前のインタビューでは、トランプ氏は副大統領候補について、今年の夏の終わりに共和党大会の頃に発表する可能性が高いとも述べていた。

ヘイリー氏の支持

ヘイリー氏は、現在、彼女がウォルター・P・スターン特別研究員を務めるワシントンに拠点を置くシンクタンク、ハドソン研究所の対談で、「私は、同盟国を支援し、敵に責任を負わせ、国境を守る大統領に優先順位を置く」と語った。

「資本主義と自由を支持する大統領、借金を増やすのではなく、借金を減らす必要があることを理解している大統領(が必要だ)。トランプ氏はこれらの政策において完璧ではなかった。それは私が何度も何度も明らかにしてきた。しかし、バイデン氏は破滅的だった。だから私はトランプ氏に投票する」

ヘイリー氏は、トランプ前大統領に自身の支持者と関わるよう促した。

ヘイリー氏が大統領指名争いから脱退した後も、共和党の予備選での支持はまだ強い。先週、ヘイリー氏はメリーランド州の共和党予備選で20%、ネブラスカ州で18%の得票率を記録した。また、今月初めにはインディアナ州の共和党予備選で22%の票を獲得した。

ヘイリー氏は、イスラエル、ウクライナ、そして台湾に対する中国(共産党)の脅威について、民主党と共和党の外交政策を批判している。同氏は、敵に力を与えないためには、国内の問題と外交問題を同時に解決することが重要だと強調した。

ハドソン研究所での演説では、ヘイリー氏はバイデン大統領や民主党、共和党の外交政策を厳しく批判した。

また、イスラエルとハマスの紛争に対する民主党の対応を非難した。ヘイリー氏はバイデン大統領がイスラエルがガザ南部のラファで爆弾や弾薬を使用することを懸念して、一部の爆弾や弾薬の供給を見合わせた決定をあげている。ラファは、ハマスの最後の部隊が潜んでいるとされる場所である。

また、ウクライナ戦争に対するバイデン大統領の対応を批判し、キーウに必要なものを送っていないと非難した。

ヘイリー氏は、中国がアメリカのウクライナ戦争への対応を見ており、それは台湾への侵攻を抑止するか、それとも勇気づけるか、どちらかに影響を与えるだろうと警告している。

エポックタイムズ記者。テネシー州をはじめとする米国南東部を担当。
「現代に合った古き良きジャーナリズム」を掲げる報道記者。表現の自由や若者のトランスジェンダー運動など、さまざまなテーマで執筆している。エポックタイムズ入社前は、オハイオ州の新聞社で20年以上にわたり記者としての経験を積み、数冊の本を出版した。ケント州立大学ジャーナリズム科卒。