アメリカ政治 中共の秘密裏の支援、息を吐くように嘘を

中共とロシアの秘密裏軍事協力が世界の安全に危険

2024/05/06
更新: 2024/05/07

 

米国の国家情報長官であるヘインズ氏は、中共(中国共産党)がロシアと秘密裏に軍事協力を強化しており、これが世界平和に対する脅威になっていると警告した。専門家たちは、ロシアが「弾薬と食糧不足」に直面しており、中共の秘密裏の支援によって、何とか持ち堪えている状況だと指摘した。この支援がなければ、ロシアは既に敗れていたか、政権が変わっていた可能性が高いとされている。そして、その混乱の背後には、中共の影響があるとされている。

5月2日に開催された、米連邦議会の上院軍事委員会の公聴会では、「世界の脅威」について議論され、ヘインズ長官は中共とロシアの秘密協力が政治、経済、軍事、技術の各分野に及び、特に台湾問題にも大きな影響を与えていると述べ。

ヘインズ長官:「中国とロシアが台湾問題で、初めて共通の立場を示し、台湾海峡が両国の協力を強く望む地域であることが明らかになった」

さらに、中共は周辺国に対する軍事的な脅威を継続し、その国際的な影響力を、拡大する動きを見せている。

ヘインズ長官:「中共は、国内経済にダメージを与えかねない直接的な経済報復を避けつつ、戦略を巧妙に変更し、抜け道を見つけて監視を逃れ、資金を増やしている。また、地域的、世界的な野望を達成するために力を入れている」

ヘインズ長官は、米国連邦政府の安全部門や関連機関が、中共とロシアの強まる連携の影響に対処するために、尽力していることも付け加えた。

時事評論家の王赫氏:「米国、EU、NATOは固い姿勢を見せており、ウクライナを支援し、ロシアの脅威に断固として立ち向かっている。そんな中、中共はロシアと手を組み、裏で支援を行っている。これにより、西側諸国は中共に対して、厳しい姿勢を示し、様々な方法でプレッシャーをかけている」
 

ロシアが、ウクライナに侵攻してから、中共は、ロシアの行動を公に非難することを避け、西側諸国がロシアに厳しい制裁を加える中で、中共はロシアへの支援を続け、その機会を利用して両国間の軍事協力を深めている。

国際問題に精通した編集者、唐浩氏:「ロシアは『弾薬と食糧不足』に直面しており、現在は中共と北朝鮮からの秘密の支援によって、戦争を続けている状況。その支援が途絶えれば、ロシアは敗北し、政権が変わる可能性も出てくる。中共は、表面上、ロシアとウクライナの停戦を支持していると述べているが、実際には積極的な行動を取っておらず、むしろ裏では状況を悪化させていると言われている。その狙いは、ヨーロッパと米国の軍事的、経済的な力を削ぐことで、中共が米国に打ち勝つ可能性を高めることにある。米国はこの事実を明確に理解している」

中共の党首は今週ヨーロッパを訪問しており、またプーチン大統領も5月に、中国への訪問計画を公表している。両国間でどのような合意がなされるのかが、世界の注目を集めている。

同時に、台湾(中華民国)の新しい総統の就任式が間近に迫っており、米国はこのタイミングを選んで、このニュースを発表した。専門家たちは、この行動の背後には、3つの重要な意図があると指摘している。

唐浩氏:「まず、賴清德(らいせいとく)氏の就任式が行われる前に、中共が台湾海峡での事件を引き起こさないようにとの警告があり、米国はこれに対して全面的な警戒態勢を取っている。次に、米中の交渉が決裂したことが判明し、中共がロシアのウクライナ侵攻を支持し続け、東アジアでの活動においてロシアと連携する意向があることが示されている。さらに、米国は、ヨーロッパ諸国に対しても警告を発し、ヨーロッパが中共に対する警戒を緩め、中共を封じ込めるという米国との共同姿勢を放棄すれば、中露の両面戦略によって新たな戦争のリスクに直面する可能性があると警告している。つまり、中共はヨーロッパにとっても軍事的脅威である」

米国国防情報局のクルーゼ長官は、定期的な脅威評価の一環として、国防総省が、中共とロシアの戦略に、どう対応するかの計画を見直していることを明らかにした。