台湾大地震で死者9人 負傷者821人 災害件数1103件

2024/04/03
更新: 2024/04/04

2024年4月3日の朝、台湾花蓮(かれん/ファーリェン)沖で発生したマグニチュード7.2の大地震は、余震が続き、台湾全土に深刻な影響を及ぼしている。

午後4時30分までの報告によると、この天災により821人が負傷し、9人が命を落とした。また、災害に関する報告は合計で1103件に上っている。

この地震は、3日の午前7時58分(日本時間同午前8時58分)に花蓮近海で発生した。正午までには58回の余震が記録され、そのうちマグニチュード6を超える余震が2回発生している。

台湾の中央災害対応センターによれば、現在までに9人が死亡し、821人が負傷、127人が崩れた建物などに閉じ込められている状態にあるとのことである。

特に花蓮では、落石が車両を直撃し、2棟のビルが大きく傾くなど、甚大な被害が確認されている。救助隊は、一刻も早い人命救助・捜索に向けて全力を尽くしている。

現在までに、地震により傾いた花蓮市軒轅路の天王星大ビルの中で1人の生き残っていた女性教師や、得卡倫の遊歩道で落石により亡くなった登山者3人など、各地で死亡が伝えられている。

負傷者の多くは新北市、台北市、花蓮県から報告されており、災害報告の大部分は「その他の災害」カテゴリーからのものである。建物の損壊に関する報告も少なくない。

地震の影響で約31万7193世帯が停電し、約9万1355世帯が未だ電力が回復していない。水道や通信設備にも異常が報告されており、基地局33か所が被害を受けた。

今回の地震により、花蓮県を中心に多くの建物が倒壊し、宜蘭県、基隆市、新北市でも被害が報告されている。

蔡総統が岸田文雄からの温かなメッセージに感謝

台湾の蔡英文総統は本日、X上で日本語による岸田文雄首相からの慰問の言葉への返答を発表した。「岸田首相からの慰問の言葉に感謝するとともに、台湾にいる我々に暖かさを送ってくださったことにも感謝する」

蔡総統は、「日本の様々な界隈の人々がソーシャルメディア上で台湾を応援するメッセージを残しているのを見て、台湾と日本との友好を再び感じた」

「台湾政府はすでに様々な救災対策を講じ、救援活動を展開しており、皆さんの関心に感謝している」と述べた。

蕭律生