2024年米大統領選、トランプ氏を支持する共和党の献金者たち

2024/03/28
更新: 2024/03/28

11月に行われる米大統領選トランプ前大統領の再選を支援するため、最も裕福で影響力のある共和党の寄付者たちが名を連ねている。

ヘッジファンド創設者のジョン・ポールソン氏は4月6日に、トランプ氏の大統領選挙キャンペーンのために資金集めパーティーを主催する。エポックタイムズが入手した招待状によれば、このパーティーの主催者または共同主催者として、40人近くの裕福な寄付者が記載されている。

リストアップされた招待者全員が要求された寄付を行った場合、その額は約3060万ドル( 約46億円)に上ることになる。

招待状によると、トランプ氏は2024年共和党大統領予備選の候補者であったティム・スコット上院議員、ノースダコタ州知事のダグ・バーガム氏、実業家のビベック・ラマスワミ氏とともに出席するという。

2024年1月22日、米ノースカロライナ州で行われた選挙集会で、共和党大統領候補で、演説を行うティム・スコット上院議員 (Chip Somodevilla/Getty Images)

エポックタイムズはトランプ陣営にコメントを求めたが、本記事掲載までに返答は得られなかった。

大口献金者

ラスベガスに本社を置くビゲロー・エアロスペース社の創設者で社長のロバート・ビゲロー氏は、共同主催者の一人だ。同氏は以前、大統領選の共和党候補として出馬していたフロリダ州知事ロン・デサンティス氏の主要スポンサーだったが、1月にデサンティス氏が撤退したことでトランプ氏支持に回った。2月には500万ドルの小切手をトランプ氏の政治行動委員会MAGAに送っている。

金融サービス会社キャンター・フィッツジェラルドLPもパーティーの共同主催者として名前が挙がっている。同氏は昨年12月から1月にかけて計100万ドルをMAGAに提供した。

そのほか、米ヘッジファンド、ルネッサンス・テクノロジーズの元共同CEOのロバート・マーサー氏や、ラスベガスのトレジャー・アイランドとサーカス・サーカスのオーナーのフィル・ラフィン氏、米共和党全国委員会の元財務委員長スティーブ・ウィン氏などがパーティーの共同主催者として、招待状に名前が記されている。

2005年7月12日、トランプ氏とフィル・ラフィン氏 (Ethan Miller/Getty Images)

また、トランプ政権の元メンバーや、トランプ大統領が在任中に議会議員を務めた者も多く、元駐スペイン・アンドラ米国大使のリチャード・ブーチャン氏や元米中小企業庁長官のリンダ・マクマホン氏なども名を連ねた。

AP通信の記事に反論

AP通信は21日、新たに設立された運営組織「トランプ47委員会」がパーティー資金を「共和党全国委員会が分前を得る前に、選挙運動とトランプ氏の弁護士費用を支払う政治活動委員会に寄付を誘導している」と報じた。

これに対して共和党全国委員会最高執行責任者であるクリス・ラシビータ氏は「事実を含めていないようだ」と反論。同氏は国政記者のX投稿を引用し、トランプ氏の訴訟費用を支払った政治活動委員会である「セーブ・アメリカ」は、各議長が寄付すると予想される資金のうち5千ドルしか得られないと述べた。

パーティーの共同主催者は81万4600ドルを寄付する予定。このうち約80万ドルは共和党全国委員会に寄付される。また、主催者側が支払う25万ドルのうち、23万8400ドルが共和党全国委員会に支払われる予定だ。