Kazuhiko Tamaki
[東京 21日 ロイター] – 林芳正官房長官は21日午後の会見で、同日午後に首相官邸で英国のダウデン副首相と会談し、日英とイタリアの3カ国が共同開発する次期戦闘機の開発プログラム(グローバル戦闘航空プログラム、GCAP)についても話し合い、3カ国でしっかり開発を進めていくことを確認したと述べた。
国際共同開発する次期戦闘機をめぐっては、自民・公明の与党間に第三国への輸出問題で大きな溝が生じ、一時はGCAP推進の障害になるとの懸念も浮上していた。
しかし、岸田文雄首相が参院予算委員会で、第三国へ輸出できるようにするため、防衛装備移転の運用指針改定を閣議決定すると表明し、戦闘機を実際に輸出する際も個別に閣議決定すると説明。輸出先は日本と防衛装備品・技術移転協定を結ぶ国に限定、戦闘が起きている国には輸出しないことも明らかにし、与党間の合意が成立した。
21日の英副首相との会談ではGCAPも話題となり、林官房長官は「3カ国の優れた技術を生かした戦闘機となるよう引き続き緊密に連携し、共同開発を着実に推進していきたい」と述べた。
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