共産主義が最も恐れるのは「神への信仰」=米下院中国委員長

2024/02/02
更新: 2024/02/02

米議会下院中国特別委員会マイク・ギャラガー委員長は1日、共産主義の究極の敵は資本主義でも民主主義でもなく「神への信仰だ」と述べた。

ギャラガー氏は、米ワシントン D.C. で開催された「ナショナル・プレイヤー・ブレックファスト」イベントで演説した。「共産主義そのものは政治経済システムではない。それは歪んだ宗教だ。自由な信念ではなく、強制と洗脳によって押しつけられるイデオロギーなのだ」と述べた。

価値観という点では、信仰と共産主義は対極にあるとも指摘。共産主義が支配と堕落を求めるのに対し、信仰は愛と個人の尊厳、そして人間の魂の高揚を求めると述べた。

ギャラガー氏がこの考えを思いついたのは、信仰ゆえに中国共産党政権に静かに反対するようになった大学院生と最近会ったことがきっかけだった。中国共産党は国民を支配下に置くことの妨げになるとして、信仰を破壊しようと躍起になっている。

「中国共産党の目標は個々の人間性や尊厳を踏み躙り、党の目標を達成するための単なるツールにすることだ」とギャラガー氏。「中国では数百万人のウイグル人、法輪功学習者、その他の宗教的少数派が再教育施設に送り込まれ、修道院から教会まで礼拝所をブルドーザーで破壊している」と指摘した。

しかし、信仰との戦いにおいていくら厳しい弾圧手段を用いたとしても、中国共産党が「勝利」することはないと強調した。

「どんな手段を講じても、どんなに権力があっても、真実を殺すことはできないからだ」

また、中国共産党との戦略的競争は「米国と中国の軍事競争でも、異なる社会経済システムの争いでもない」「その核心は、魂をめぐる闘いなのだ。われわれの外交政策全体、国家運営全体が、この魂の認識の上に築かれなければならない」と強調した。

Eva Fu
エポックタイムズのライター。ニューヨークを拠点に、米国政治、米中関係、信教の自由、人権問題について執筆を行う。